ruby-trunk-changes r51742 - r51748

今日は method_missing の例外メッセージの修正や CGI::Session のセッションIDの(SecureRandom が使えなかった場合のですが) ハッシュ関数の変更などがありました。

nobu: r51742 2015-09-03 10:07:52 +0900

method_missing の引数のエラー時に発生させる例外メッセージを引数の数の違いと Symbol でない時とで分けてより正確なメッセージになるように修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1013

svn: r51743 2015-09-03 10:08:31 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r51744 2015-09-03 14:22:41 +0900

common.mk でデフォルトの TEST_EXCLUDES に -x /memory_leak/ というオプションを加えて、テストメソッド名に memory_leak というのを含むテストは除外するようにしています。 またこのため一部のメモリリークのテストメソッド名を修正しています。 メモリリークの修正時に加えたテストは環境によって誤検出しやすく、また時間がかかるものが多いのです。

ko1: r51745 2015-09-03 17:51:05 +0900

主に GCデバッグメッセージ用にオブジェクトの内容を表示する rb_raw_obj_info() に T_IMEMO 型のオブジェクトの iseq タイプのサポートを追加しています。

nobu: r51746 2015-09-03 17:57:47 +0900

r51742 の method_missing の引数の数のチェックにひっかかった時の例外メッセージの typo 修正。

ko1: r51747 2015-09-03 20:30:03 +0900

rb_raw_obj_info() で iseq の表示の時に行番号が Fixnum で入っているのにそのまま int にキャストしてしまっていたので FIX2INT() で整数に変換するように修正しています。

nobu: r51748 2015-09-03 21:12:14 +0900

標準添付ライブラリ cgiCGI::Session で生成するセッションIDに SecureRandom が使えなかった時に時刻や pid を元に MD5ハッシュ値を取得して生成していたのを、SHA512 を使って生成するようにしています。