ruby-trunk-changes r52424 - r52434

今日は昨日追加された obj.?[key] という記法の revert などがありました。

ngoto: r52424 2015-11-03 02:10:38 +0900

r52422 で追加された parse.y のマクロ NO_QCALL() で条件演算子の a ? b : c の b と c の型が同じでないというエラーで Solaris Studio でコンパイルエラーになるそうなので (void) を追加しています。 [ruby-dev:49327] [Bug #11645]

svn: r52425 2015-11-03 02:10:58 +0900

version.h の日付更新。

normal: r52426 2015-11-03 06:26:26 +0900

グローバル変数の管理に st_table のかわりに id_table.c の struct rb_id_table を利用するようにしています。

normal: r52427 2015-11-03 06:50:24 +0900

variable.c の rb_class_ivar_set() の第2引数の型が ID なので st_data_t への不要なキャストが残っていたのを修正しています。

normal: r52428 2015-11-03 07:18:32 +0900

id_table.c の関数の引数に const 修飾子をつけています。 rb_id_table_memsize() と st_memsize() の互換性を高めるのが動機だったみたいです。

nobu: r52429 2015-11-03 08:08:26 +0900

defs/keywords や defs/lex.c.src defs/lex.c.blt で定義されている struct kwtable の name の型を unsigned int から int に修正しています。 gperf が -1 を使うことがあるのでそれに対応するようにしているそうです。

nobu: r52430 2015-11-03 09:27:04 +0900

r52422 とそこで入ったマクロの修正の r52424 を revert しています。 obj.?[key] の記法はやっぱりなしになったようです。 [Feature #11537]

nobu: r52431 2015-11-03 16:52:22 +0900

標準添付ライブラリ mkmf で Kernel#puts でメッセージ出力しているところで Logging.message によるログへの出力もするようにしています。

nobu: r52432 2015-11-03 17:18:52 +0900

拡張ライブラリ gdbm のテストの後始末(teardown) での FileUtils.remove_entry_secure が例外を発生させた時に ls -lR でそのディレクトリの内容を出力させるようにしています。たぶん CI でのエラーの調査のためと思われます。

nobu: r52433 2015-11-03 21:15:31 +0900

標準添付ライブラリ timeout の Timeout.timeout に発生させる例外クラスを指定した時のテストで、例外メッセージを正規表現によるマッチではなく "execution expired" となることをチェックするようにしています。

nobu: r52434 2015-11-03 22:24:27 +0900

r52432 の続き。gdbm のテストで FileUtils.remove_entry_secure が失敗した時の ls に -a オプションも追加して隠しファイルも表示させるようにしています。