ruby-trunk-changes r54304 - r54314

今日は sprintf の不具合修正と rubygems の 2.6.2 への更新などがありました。

nobu: r54304 2016-03-28 08:18:52 +0900

rb_str_format() で精度の桁数が大きい時の調整が不足していて不正メモリアクセスする不具合を修正しています。 [Bug #12223]

svn: r54305 2016-03-28 08:18:53 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r54306 2016-03-28 08:19:50 +0900

rb_str_format() の Rational の文字列化のリファクタリング追加。 PUSH() や FILL() というマクロから CHECK() の呼び出し部分を除いた PUSH_(), FILL_() というマクロを切り出してこれを利用するようにしています。

hsbt: r54307 2016-03-28 11:02:37 +0900

rubygems のテストで tmp ディレクトリパスを Windows 環境で省略しないパス記法にするための処置を追加しています。 https://github.com/rubygems/rubygems/pull/1554 [ruby-core:74431] [Bug #12193]

hsbt: r54308 2016-03-28 11:26:39 +0900

標準添付されている rubygems のバージョンを 2.6.2 に更新しています。 変更内容は https://github.com/rubygems/rubygems/blob/master/History.txt を参照してください。 require の高速化が入ったかな?

hsbt: r54309 2016-03-28 11:30:28 +0900

rubygems が複数のバージョンの gem パッケージが存在する時に最古のものをデフォルトで使ってしまうようになっていた不具合を修正しています。 https://github.com/rubygems/rubygems/pull/1566

duerst: r54310 2016-03-28 11:49:20 +0900

enc/unicode.c のコードにコメントを追加しています。

duerst: r54311 2016-03-28 14:26:23 +0900

enc/unicode.c の onigenc_unicode_case_map() から DOTLESS i についての特別処理は最近の SpecialCase.txt などのデータを元にした処理で不要になったみたいで、分岐を削除しています。

duerst: r54312 2016-03-28 14:36:35 +0900

onigenc_unicode_case_map() の I WITH DOT ABOVE という文字の処理でちょっとしたリファクタリング

duerst: r54313 2016-03-28 14:54:47 +0900

同じく onigenc_unicode_case_map() で特別な文字の処理でネストした if 文を1つの if 文の条件にまとめるリファクタリング

kazu: r54314 2016-03-28 21:25:41 +0900

r54297 で導入した整数用の関数群のうちコメントアウトされている int_pos_p() で呼び出してるマクロが {FIXNUM,BIGNUM}_NEGATIVE_P() だったので 〜_POSITIVE_P() に修正しています。