ruby-trunk-changes r55559 - r55566

今日は文字列の終端文字の追加対応と、標準添付ライブラリ uri/mailto の不具合修正などがありました。

ngoto: r55559 2016-07-02 03:11:11 +0900

r55547 と r55555 のうち文字列生成時に終端NUL文字のサイズを予防的に 4 にして生成するようにしたのをやめています。 r55557 でエンコーディングに応じて動的に調整するようにしたので不要になったということだと思います。 [ruby-dev:49699] [ruby-dev:49702] [Bug #12536]

naruse: r55562 2016-07-02 04:37:43 +0900

正規表現に名前つき capture を使うと通常のグループ化ではキャプチャが行なわれなくなるそうなのですが、 \g<0> のような記法を使って明示的に参照されている時に SEGV することがあったため regnum == 0 だけは消さないようにしています。 [ruby-core:75828] [Bug #12454]

naruse: r55563 2016-07-02 18:05:05 +0900

標準添付ライブラリ uri/mailto で "mailto:" のあとにいきなり query string のような文字列が来るのを opaque として parse するようにしています。こんな書きかたありなんだ。 [ruby-core:76055] [Bug #12498]

normal: r55564 2016-07-03 06:01:04 +0900

tool/ の配下のスクリプト群のコメント追加や typo 修正。 [ruby-core:76215] [Bug #12539]

svn: r55565 2016-07-03 06:01:05 +0900

version.h の日付更新。

normal: r55566 2016-07-03 06:13:26 +0900

process.c の disable_child_handler_fork_child() で signal(2) と sigaction(2) を使ったコードを preprocessor の分岐でそれぞれ用意しているのをやめて signal(2) のほうだけ残しています。 signal() を func に SIG_DFL と SIG_IGN を渡した時の挙動は portable なので sigaction() を使う必要はないということだそうです。あと func に SIG_IGN が設定されていた時はもう一度 SIG_IGN を設定しなおすようにしています。 execve(2) した時にリセットされるので、それまで無視しておくほうがいいということみたいです。 [ruby-core:75781] [Misc #12439]