ruby-trunk-changes r56115 - r56127

今日は private constant, deprecated constant を参照した時の例外メッセージや警告の表示の名前の修正や Thread#raise でセットされる cause の修正などがありました。

nobu: r56115 2016-09-09 09:49:05 +0900

標準添付ライブラリ e2mmap に Fixnum を使っているところがあったので削除しています。 Symbol が整数だったころの名残なのでもう不要だったみたいです。

svn: r56116 2016-09-09 09:49:06 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r56117 2016-09-09 10:07:41 +0900

private constant を参照した時の NameError 例外メッセージに埋め込まれる時の Module/Class 名を引数の klass ではなくて super を辿って実際に private constant が定義されていた Module/Class の名前を使うように修正しています。

nobu: r56118 2016-09-09 10:10:01 +0900

r56117 と同様に depreceted constant にアクセスした時の警告メッセージでも実際に定数が定義されている Module 名を表示するようにしています。

nobu: r56119 2016-09-09 12:02:22 +0900

const char * の引数で定数名で指定して定数を depreceted にする rb_deprecate_constant() という関数を追加しています。

nobu: r56120 2016-09-09 12:02:23 +0900

NIL, TRUE, FALSE などの定数を depreceted にするのに Symbol(ID) を生成してから rb_mod_deprecate_constant() に渡していたのを r56119 で追加した rb_deprecate_constant() を利用して名前で直接指定するようにリファクタリングしています。

duerst: r56123 2016-09-09 13:14:55 +0900

NEWS ファイルに Unicode のバージョン 9.0.0 への更新について追記しています。

nobu: r56124 2016-09-09 13:50:07 +0900

doc/extension.rdoc, doc/extension.ja.rdoc の先頭の行に書かれているファイル名が README.EXT(.ja) のままだったので修正しています。

nobu: r56125 2016-09-09 17:59:48 +0900

Thread#raise で別の Thread に例外を投げる時に cause をセットする時には、投げる先の Thread のコンテキストで処理中の例外(たまたまあれば)をセットしていましたが、 Thread#raise を呼び出している元の Thread で処理中の例外をセットするように修正しています。 [ruby-core:77222] [Bug #12741]

nobu: r56126 2016-09-09 18:27:38 +0900

拡張ライブラリ json のテストで Bignum クラスを明示的に参照しているところがあったので x.class と class メソッドで間接的な参照をするように修正しています。

kazu: r56127 2016-09-09 22:44:15 +0900

gems/bundled_gems の内容をアルファベット順にソートしています。