ruby-trunk-changes r58514 - r58531

今日は rubygems の 2.6.12 への更新などがありました。

usa: r58514 2017-04-30 22:34:18 +0900

tool/generate-backport-changelog.rb の --target オプションの引数を取り出せていなかったのを修正しています。

usa: r58520 2017-05-01 06:18:31 +0900

win32/setup.mak で変数 GIT と HAVE_GIT の設定を Makefile に追加するようにしています。

svn: r58521 2017-05-01 06:18:31 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r58523 2017-05-01 09:32:56 +0900

rational.c の Float からの変換用の関数 float_numerator() と float_denominator() で float_to_r() の結果が整数になった場合はそのまま return して nurat_numerator() および nurat_denominator() を呼ぶのをスキップするようにしています。これは mathn をロードしている状態で SEGV を引き起す不具合があったそうで、trunk(2.5) では mathn が削除されていますが backport のために修正したとのこと。 [ruby-core:80942] [Bug #13528]

nobu: r58524 2017-05-01 09:35:00 +0900

拡張ライブラリ zlib の zstream_expand_buffer_without_gvl() を zstream_expand_buffer_non_stream() に改名して zstream_expand_buffer() の同じ処理部分でこの関数を呼ぶようにリファクタリングしています。

nobu: r58525 2017-05-01 09:35:02 +0900

拡張ライブラリ zlib の zstream_buffer_ungetbyte() で zstream_buffer_ungets() を呼び出すようにしてリファクタリングしています。

nobu: r58526 2017-05-01 11:01:38 +0900

拡張ライブラリ zlib で struct zstream::buf の String オブジェクトの len と capacity を使って保持できるサイズと書き込み済みのサイズを管理することで同じ struct zstream の buf_filled というメンバーを削除するリファクタリング

kazu: r58527 2017-05-01 11:42:34 +0900

IO.popen の rdoc 用コメントの typo 修正。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1599

nobu: r58528 2017-05-01 16:50:53 +0900

Kernel#yield_self というメソッドを新規追加しています。ブロックに receiver をパラメーターに渡して呼び出し、その結果を返すメソッドです。 [ruby-core:46320] [Feature #6721]

hsbt: r58529 2017-05-01 19:20:35 +0900

標準添付ライブラリ webrick の .gemspec ファイルを更新して、バージョンを定数 WEBrick::VERSION を参照するようにして、同時にバージョンを 1.4.0.beta1 に更新しています。

hsbt: r58530 2017-05-01 20:40:46 +0900

標準添付ライブラリの rubygems のバージョンを 2.6.12 に更新しています。 更新履歴はこちら https://github.com/rubygems/rubygems/blob/009080040279282d7b8ddd09acab41719cb4ba00/History.txt#L3
さらに r58419 での Multi Thread での require の不具合修正はまだ 2.6.12 にはマージされてないそうなので独自に再度パッチをあてているそうです。また trunk でこけるテストを削除しているとのこと。

svn: r58531 2017-05-01 20:40:47 +0900

r58530 の行末の空白除去。