ruby-trunk-changes r58702 - r58714

今日は rubyspec のエラー対応や rb_str_cat_conv_enc_opts() の不具合修正などがありました。

nobu: r58702 2017-05-13 21:31:01 +0900

rb_str_cat_conv_enc_opts() で引数 ofs の範囲チェックで上限が1バイト大きいのを許容していた不具合を修正しています。なんかこれバックポートが必要そう。

nobu: r58703 2017-05-13 22:34:39 +0900

rb_external_str_new_with_enc() で default_internal の Encoding を考慮しようとしているようですが、後で revert されています。

nobu: r58704 2017-05-13 22:54:52 +0900

rubyspec の Object#itself のテストで object_id の equal? での比較をしていたのを削っています。Bignum になった Integer が返されると equal? での同一性チェックだと異なるオブジェクトと判定されてしまうため。should eql にすればいいのでは。

nobu: r58705 2017-05-13 23:20:19 +0900

r58703 の追加修正で Encoding 変換エラー時の処理を追加していますが、これも revert されています。

usa: r58706 2017-05-14 00:23:38 +0900

Windows 環境での Process.exec と Process.spawn でのテストで実行権限のないファイルの実行時の例外が期待と違っていたので追加しています。

svn: r58707 2017-05-14 00:23:39 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r58708 2017-05-14 01:04:05 +0900

r58703 と r58705 の rb_external_str_new_with_enc() の変更を revert しています。

nobu: r58709 2017-05-14 09:21:00 +0900

r58708 で revert した r58703, r58705 の rb_external_str_new_with_enc() の変更のリトライ。 必要に応じてdefault_internal の Encoding への変換を行うようにしています。

nobu: r58710 2017-05-14 10:03:15 +0900

configure.in で HAVE_TGAMMA を強制的に偽にする変更を戻しています。 mingw の tgamma が NaN を返す実装なので代替実装を使うようにしています。

nobu: r58711 2017-05-14 12:33:01 +0900

template/exts.mk.tmpl で rubies に複数のエントリがあった時にまとめて1つのルールとして出力するようにしています。並列で libruby のビルドが走ってしまうのを回避するためだそうです。

nobu: r58712 2017-05-14 12:53:59 +0900

rubyspec の C API のテスト用の拡張ライブラリ spec/rubyspec/optional/capi/ext/fixnum_spec.c で未使用変数の警告除去。

naruse: r58713 2017-05-14 20:36:01 +0900

mspec で core ファイルをテストとして読んでしまうことがあるそうなので、拡張子が .rb でないファイルを読み込まないように条件を追加しています。

nobu: r58714 2017-05-14 20:45:00 +0900

Object#yield_self にブロックを渡さずに呼んだ時に返す Enumerator が size メソッドで 1 を返すようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1615