ruby-trunk-changes r59304 - r59308

今日は Hash#[]= でキーを fstring 化する変更や IA64 での SEGV の修正などがありました。

normal: r59304 2017-07-10 08:04:43 +0900

Hash#[]= でキーが String オブジェクトの時にキーとしてセットするオブジェクトを fstring 化した文字列にするようにしています。 r43870 のリベンジで、fstring が元々登録されていた時だけ fstring 化するようにしているようです。 [ruby-core:81942] [Feature #13725]

svn: r59305 2017-07-10 08:04:44 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r59306 2017-07-10 09:41:21 +0900

r59304 の変更で st_lookup() に渡すポインタは st_data * なので変数の型を変更し、明示的なキャストを追加しています。

takano32: r59307 2017-07-10 15:57:50 +0900

ia64 アーキテクチャでメインスレッドの machine stack の開始位置のマークを ruby_init_stack() の先頭に移動しています。VMの初期化途中の GC で SEGV することがあったみたいです。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1625 [ruby-core:79928] [Bug #13284]

nobu: r59308 2017-07-10 16:37:18 +0900

ruby の -0[octet] オプションのテストに -00 を渡した時のテストを追加しています。 このオプションは入力の行のデリミタ $/ を数値で指定するオプションです。 man によると -00 は paragraph mode になるとあるので、連続した改行で区切るようになるんですね。