ruby-trunk-changes r60155 - r60165

今日は BOM つきのスクリプトで文法の警告が出なくなる不具合修正や Process.initgroups や Socket.getnameinfo の NUL 文字対応などがありました。

nobu: r60155 2017-10-10 21:30:42 +0900

r60154 の続きというわけではなさそうですが ARGF.class#inplace_mode= でセットする文字列を char * で保持していたのを文字列オブジェクトとして参照するようにしています。 ARGF.class#inplace_mode ってコマンドラインの -i オプションと同等のモード切り替えができるそうです(よく知らない…)。

hsbt: r60156 2017-10-11 12:44:35 +0900

NEWS ファイルに rubygems と rdoc のバージョン更新について追記しています。

svn: r60157 2017-10-11 12:44:36 +0900

version.h の日付更新。

svn: r60158 2017-10-11 12:44:36 +0900

r60156 の行末の空白除去。

nobu: r60159 2017-10-11 13:45:08 +0900

file.c で DOSISH が定義されている環境でしか使わない変数 file_alt_separator の宣言を preprocessor の #ifdef DOSISH で括るようにしています。

nobu: r60160 2017-10-11 14:34:24 +0900

スクリプトファイルの先頭に BOM (Unicode のバイトオーダーを指定するバイト列)があると parser->token_info_enabled が設定されず -w オプションなどが指定されている時の文法関係の警告が有効になっていなかったのを修正しています。 [ruby-dev:50288] [Bug #13998]

nobu: r60161 2017-10-11 15:16:03 +0900

Process.initgroups というメソッドが StringValuePtr() の結果をそのまま initgroups(3) に渡していて NUL 文字終端していることを期待していたので StringValueCStr() を使うように修正しています。 [ruby-dev:50287] [Bug #13995]

nobu: r60162 2017-10-11 15:16:04 +0900

拡張ライブラリ socket の Socket.getnameinfo も StringValuePtr() のかわりに StringValueCStr() を使うようにして NUL 文字対応しています。 [ruby-dev:50286] [Bug #13994]

ko1: r60163 2017-10-11 16:49:03 +0900

TracePoint のテストで別の Thread でのイベントに反応しないようにフックのブロック内で別 Thread だったらスキップするようにしています。最初のやつに余計な文字が…。

ko1: r60164 2017-10-11 17:11:16 +0900

r60163 で TracePoint のテストで余計な g が残ってたところですが、そもそもここは子プロセスで実行するスクリプト部分なので不要なので Thread のチェック自体削っています。

nobu: r60165 2017-10-11 17:14:50 +0900

r60156 で NEWS に追記した rdoc の更新の lexer の変更についてちょっと表現を変更しています。