ruby-trunk-changes r63274 - r63290

今日は終端のない Range の each の実装変更や MJIT 有効時のテストの対応などがありました。

nobu: r63274 2018-04-27 22:14:08 +0900

r63273 の #undef Sleep は消し忘れだったそうなので削除しています。開発途中に必要だったので sleep しながらループを回してたけど不要になったみたいです。

nobu: r63275 2018-04-27 22:14:09 +0900

iseq.c の rb_bug() のメッセージを変更しています。全体で統一感を出すためみたいです。

stomar: r63276 2018-04-28 05:25:49 +0900

NEWS ファイルの文法修正や typo 修正。

svn: r63277 2018-04-28 05:25:50 +0900

version.h の日付更新。

kou: r63278 2018-04-28 10:36:18 +0900

標準添付ライブラリ rexml の XPathParser.new のキーワード引数に strict を追加してデフォルトでは従来の XPath 1.0 の仕様に準拠した挙動に戻すようにしているようです。XPath の 1.0 と 2.0 で非互換があり 2.0 に対応させたらライブラリとしての互換性にも影響があったみたいです(それが rubyspec の失敗になっていた)。

nobu: r63279 2018-04-28 10:45:52 +0900

MJIT 用のヘッダ mjit_config.h の生成時にファイル名にバージョン番号を含めるのを mjit.c の処理内でしていたのを Makefile.in や win32/Makefile.sub の定数定義の時点でやっておくようにしているようです。

hsbt: r63280 2018-04-28 10:47:58 +0900

拡張ライブラリ psych の upstream から 3.0.3.pre1 +α をマージしています。

normal: r63281 2018-04-28 15:00:39 +0900

r63215 から不要になっていたらしい thread_sync.c の変数宣言を削除しています。

normal: r63282 2018-04-28 15:23:43 +0900

thread_sync.c の rb_mutex_unlock_th() の引数と一部の変数につけていた volatile 修飾子を削除しています。

nobu: r63283 2018-04-28 16:31:32 +0900

終端のない Range オブジェクトで始点が to_str を定義されているオブジェクトだった時に文字列に変換後に処理するようにして succ メソッドの呼び出しはされないようにしています。ふーむ?

k0kubun: r63284 2018-04-28 17:24:44 +0900

標準添付ライブラリ ftp のテストの通信のタイムアウトを MJIT が有効な時に少し伸ばしています。子プロセスの起動時がちょと時間がかかるようになるのでテストではちょっと不利なんですね。

k0kubun: r63285 2018-04-28 17:41:19 +0900

r63284 と同様に並列テスト用ライブラリ自身のテストの test/testunit/test_parallel.rb でも MJIT が有効な時にタイムアウトを伸ばすようにしています。

k0kubun: r63286 2018-04-28 17:52:24 +0900

rubyコマンドラインオプションのテストで -vv をつけた時の出力に MJIT が有効な時は JIT が含まれるのでそれを削って判定するように修正しています。

k0kubun: r63287 2018-04-28 18:02:56 +0900

r63286 のテスト修正の再修正。String#gsub で置換していましたが String#sub を使うようにしています。また test/-ext-/bug_reporter/test_bug_reporter.rb のテストでも同様の修正を行っています。

k0kubun: r63288 2018-04-28 18:11:25 +0900

r63286 と同様に test/ruby/test_rubyoptions.rb のテストで RUBY_DESCRIPTION を置換した NO_JIT_DESCRIPTION という定数を導入して -v での出力の確認にこれを利用するようにしています。

k0kubun: r63289 2018-04-28 18:22:07 +0900

標準添付ライブラリ open3 のテストで MJIT が有効な時に子プロセスが出す可能性がある警告を削って判定するようにしています。

nobu: r63290 2018-04-28 20:16:54 +0900

str_upto_each() を rb_str_upto_each() と改名して、終端のない Range 用の関数 rb_str_upto_endless_each() と signature を揃えるように受け取るコールバック関数の型を変更しています。