ruby-trunk-changes 2019-06-07

今日はタイムアウトで失敗するテストの対応や VM 命令の peephole optimization の不具合でおかしな挙動になっていた問題の修正などがありました。

[60924636e5] Yusuke Endoh 2019-06-06 12:18:26 UTC

net/http のテストでタイムアウトの数値を EnvUtil.apply_timeout_scale を通すことで環境変数によるスケーリングに対応するようにしています。 Solaris での CI のタイムアウト対策とのこと。

[9f941f61ef] Yusuke Endoh 2019-06-06 12:19:09 UTC

60924636e5184c967df129e523ba9374ccc57144 と同じく webrick のテストでもタイムアウト値を EnvUtil.apply_timeout_scale を利用するようにしています。

[09a2189c1b] Nobuyoshi Nakada 2019-06-06 16:56:22 UTC

gc.c のインデントの修正のみ。

[2bc09665ab] Nobuyoshi Nakada 2019-06-06 17:00:48 UTC

拡張ライブラリ win32 の Win32::Registry#each_value で例外発生時にも index を増やすように修正しています。

[aee7790131] git 2019-06-06 17:04:51 UTC

version.h の日付更新。

[6f9d5fafe0] Nobuyoshi Nakada 2019-06-06 03:49:08 UTC

Makefile.in を template/Makefile.in に移動しています。

[bb3c89b643] Nobuyoshi Nakada 2019-06-06 23:58:53 UTC

6f9d5fafe040cb02a1278fbfcdcb8063d564824c の追加修正で .travis.yml も Makefile.in の移動に追随させています。

[200c840b95] Nobuyoshi Nakada 2019-06-07 00:02:48 UTC

6f9d5fafe040cb02a1278fbfcdcb8063d564824c および bb3c89b6437049e26669b2156310670d5e06e386 の Makefile.in の移動を revert しています。

[aef3bb3513] Nobuyoshi Nakada 2019-06-07 00:06:55 UTC

Makefile.in 内の Makefile ターゲットの依存関係から Makefile.in 自身を削除しています。あれ、これはいいのかな?

[c7477c3e1f] Nobuyoshi Nakada 2019-06-07 00:09:29 UTC

6f9d5fafe040cb02a1278fbfcdcb8063d564824c および bb3c89b6437049e26669b2156310670d5e06e386 の Makefile.in の template/ 配下への移動のリトライ。

[7e403dc6c8] Yusuke Endoh 2019-06-07 00:26:40 UTC

openssl のテストでもタイムアウト値を EnvUtil.apply_timeout_scale を通して使うようにしています。

[c55de95ff1] Nobuyoshi Nakada 2019-06-07 01:05:42 UTC

CI のためということで空の(コメントだけの) Makefile.in を追加しています。

[119ca4343c] Jeremy Evans 2019-06-07 04:10:21 UTC

rubyspec の Process.clock_getres や socket のテストで OpenBSD でサポートされないものを実行除外するようにしたり、 String#crypt のテストを OpenBSD だけ独自のものに書きかえたりしています。

[b8af33e63b] Jeremy Evans 2019-05-25 04:32:37 UTC

openssl のテストで LibreSSL でサポートされていない処理でエラーになった時に無視するようにしています。

[a6a26e42b1] Yusuke Endoh 2019-06-07 05:45:06 UTC

peephole optimization による VM 命令列の最適化で a = a のような無意味な式を if 文の本体に持つ文がうまく動かないことがある不具合を修正しています。 iseq_peephole_optimization() で if 文の条件部で prev insn がない時にも変数に代入してしまう副作用があったため後の条件分岐がおかしくなってしまったみたいです。 [ruby-dev:50792] [Bug #15906]

[6566919176] Nobuyoshi Nakada 2019-06-07 09:45:49 UTC

標準添付ライブラリ rdoc のヒアドキュメントの終端の判定で末尾の改行の除去を正規表現を使った gsub からたんに String#chomp と String#lstrip! を利用するように変更しています。リファクタリングかと思ったけどコミットログによると改行に \r (CR) が含まれていた時にも対応するという意味もあるようです。 http://github.com/ruby/rdoc/issues/694, http://github.com/ruby/rdoc/issues/697, http://github.com/ruby/rdoc/issues/705