ruby-trunk-changes 2019-07-27

今日は Time.new に timezone オブジェクトを渡した時の dst? のフラグを伝播させる不具合修正やその他ドキュメントの修正などがありました。

[4b7d7d007f] Jeremy Evans 2019-06-24 22:07:00 UTC

標準添付ライブラリ forwardable のドキュメントに定数の内容への委譲の方法について追記しています。 [ruby-core:79207] [Bug #13142]

[b1a2eddbfc] Jeremy Evans 2019-07-26 15:13:34 UTC

Process.kill の pid に負の整数を渡した場合は多くの場合 process group へのシグナル送出になるんだと思いますが、rdoc 用コメントにこの時の挙動はプラットフォーム依存だと追記されています。 [ruby-core:80838] [Bug #13501]

[4f978a1c99] git 2019-07-26 15:18:35 UTC

version.h の日付更新

[5fef46ae0d] Jeremy Evans 2019-07-26 16:56:53 UTC

SecureRandom.uuid が実装している v4 UUID にはバージョンなどを表す固定のビット部分が存在するそうで、RFC 4122 に準拠してこれらのビットをチェックするテストを追加しています。へー知らなかった。 [ruby-core:81401] [Bug #13603]

[bd32833382] Jeremy Evans 2019-07-26 21:26:59 UTC

doc/regexp.rdoc に正規表現に名前つき capture でローカル変数に代入する記法を使っていると同じ正規表現内の(名前つきでない)かっこは capture をしなくなるという挙動について追記しています。へー、そうだったんだ。けっこうただのグループ化のために (?:...) を書くことが多いけど一部だけ capture するなら named capture を使ったほうが余計な capture を気にせずすっきり書けそうですね。 [ruby-core:81913] [Bug #13716]

[6279cf8b2b] Jeremy Evans 2019-07-26 23:57:42 UTC

Object#hash の rdoc 用コメントが 7b19e6f3fdf8b0238752cb1561dfe42a283f5308 でうっかり削除されてたので復活させています。

[8bccbf3cfe] Jeremy Evans 2019-07-27 00:04:13 UTC

Object#== や #eql?, #equal? の rdoc 用コメントに eql? で一致するオブジェクトは #hash も一致しないといけないという規則を追記しています。 [ruby-core:84573] [Bug #14263]

[149e414ed5] Nobuyoshi Nakada 2019-04-23 04:09:34 UTC

tzinfo.gem の TZInfo::Timezone を timezone オブジェクトとして受け取って作った Time オブジェクトで dst? メソッドが誤った判定をしてしまうことがあるので、初期化時に dst フラグを timezone オブジェクトから取得してセットしておくようにしています。 [ruby-core:93557] [Bug #15988]

[012d39c4e6] Hiroshi SHIBATA 2019-07-27 02:23:47 UTC

95aa60f6cde1ab7bc5cfe33c95c4fd2d2154cd52 で tool/sync_default_gems.rb で default gems の upstream から cherry-pick する時に除外するコミット判定のためのファイルリストを定数にくくり出して、いくつかファイル名を追加しています。

[58bb7f0ca1] Hiroshi SHIBATA 2019-07-27 03:31:07 UTC

tool/sync_default_gems.rb で upstream から cherry-pick する時に失敗したコミットを skip して commit hash を表示した上で続きを cherry-pick するようにしています。

[f9f02e8216] Charles Oliver Nutter 2019-07-26 05:37:11 UTC

irb で RubyVM::InstructionSequence.compile を使っているところを RUBY_ENGINE で分岐して JRuby では JRuby.compile_ir を利用するようにしています。

[a06301b103] Jeremy Evans 2019-06-24 18:13:09 UTC

irbhistory ファイルの mode から外のユーザーの読み込み権限を落とすようにする File.chmod で Errno::EPERM が発生した時に黙って return するようにしています。 [ruby-core:82821] [Bug #13907]

[5c276e1cc9] Benoit Daloze 2019-07-27 10:40:09 UTC

ruby/spec に upstream からマージ。今回は差分いっぱいありますね。

[7b727e30fc] Benoit Daloze 2019-07-27 10:57:46 UTC

ruby/spec にマージもう一回。この ruby/spec の upstream からのマージが必ず 2回になるのなんでなんだろ。

[73530a9619] nagachika 2019-07-27 11:15:53 UTC

tool/merger.rb で安定版へのバックポートパッチを svn ci コマンドでコミットした直後に svn update して working copy の revision を最新に追随しておくようにしています。 svn ci だと更新されないのでその後の done サブコマンドがうまく働いてくれないのでした。