ruby-trunk-changes 2019-11-25

今日は irb の e2mmap 依存の削除や ripper の修正、builtin 関数呼び出しの無引数メソッドの時の最適化などがありました。

[efbca15116] aycabta 2019-11-24 18:10:35 UTC

lib/irb/slex.rb というファイルを削除しています。もう使ってない、というかたぶん長らく使ってなかった lexer なのではないかと思います。

[51ea1abb5f] aycabta 2019-11-24 20:38:09 UTC

irb で標準添付ライブラリ e2mmap の機能を使って例外クラス定義していたのをやめて require "e2mmap" を削除しています。

[9087252067] git 2019-11-24 21:50:27 UTC

version.h の日付更新

[fd956c72ea] aycabta 2019-11-24 22:27:15 UTC

irbIRB::Locale で load メソッドを上書きしているところで既に一度 load したファイルのパスは憶えておいて重複して load しないようにしています。Kernel#load は同じファイルでも重複してロードするので定数の再定義の警告が出てしまうので。

[ce50af21af] Paweł Przeniczny 2019-11-24 22:08:16 UTC

Proc#>> の rdoc 用コメントの説明で合成時の Proc の呼ばれる順番の記述が逆になっていたのを修正。

[9af52c0d09] Nobuyoshi Nakada 2019-11-25 00:19:42 UTC

misc/lldb_cruby.py の lldb_inspect で RArray オブジェクトで配列の要素が embed されていた時の表示を修正しています。

[a5f0d1d715] Junichi Ito 2019-11-25 01:16:59 UTC

NEWS ファイルのキーワード引数の変更の設営で例として上げられている文に同じものが重複していたのを修正しています。 [ruby-core:95935] [Misc #16365]

[5c6235a83c] Kazuhiro NISHIYAMA 2019-11-25 03:10:05 UTC

time.c の rb_localtime_r() で bool 型の変数に 1 を代入していたのを定数 TRUE を使うように修正しています。

[e27acb6148] Koichi Sasada 2019-11-25 05:02:15 UTC

ruby 実装の組み込みメソッド定義から __builtin_xxx で C 実装の関数を呼ぶ機構で ruby のメソッドの引数をそのまま C の関数に渡せるようにする機構で引数が 1つもない時の最適化を追加しています。

[09e76e9828] Kazuhiro NISHIYAMA 2019-11-25 06:05:53 UTC

complex.c の nucomp_real_p() の戻り値を VALUE から bool に変更したり、bool 型の変数に渡す値を TRUE/FALSE といったマクロから true/false に変更しています。

[86461fc28c] Nobuyoshi Nakada 2019-11-25 07:52:50 UTC

misc/lldb_cruby.py の output_string の引数に result を追加して、append_command_output というメソッドを利用して文字列化するようにしています。コメントによれば Symbol の表示の改善のためらしいです。

[26625bc33c] Nobuyoshi Nakada 2019-11-19 08:17:00 UTC

0b8c73aa65add5c57b46b0cfdf4e661508802172 の拡張ライブラリ ripper のクオートつきの Hash リテラルやキーワード引数のキーのようなトークンの処理の変更のリトライ。前回とは文字列オブジェクト生成時に mark 用配列に追加するようにして mark 漏れを防ぐようにした点が違うそうです。