ruby-trunk-changes 2020-08-22

今日は昨日の configure まわりの変更の古いコンパイラなどへの追加対応やドキュメントの再修正などがありました。

[cc2caa6edf] 卜部昌平 2020-08-21 13:25:44 UTC

LLVM 版の strip コマンドである llvm-strip-7 が --version オプションを受付けないそうなので、rubyspec で RbConfig::CONFIG["STRIP"] のテストで --version オプションをつけて実行してたのをコマンドに /bin/sh を入力に与えて実行してみるようにしています。

[7263fd6ff4] git 2020-08-21 15:33:57 UTC

version.h の日付更新

[954afd1bc5] 卜部昌平 2020-08-21 14:31:28 UTC

2c96e04868477eaa1420945d57bf5b3adb521e84 で configure.ac に AC_PROG_CC_C99 を追加したところ CFLAGS/CXXFLAGS も上書きされてしまってたようなのでその前後で退避しておいて復旧させるようにしています。

[914b2208ab] 卜部昌平 2020-08-21 14:53:05 UTC

古い Sun Compiler での C++コンパイラが CI でエラーになるらしい(たぶん C++ 用ヘッダのテスト)ので configure.ac でコンパイルを試してみてうまくいかなかったら CXX を利用不可としておくようにしています。

[0fea0427ae] Burdette Lamar 2020-08-21 16:42:02 UTC

Hash の rdoc 用コメントから細かすぎるサンプルコードを削除しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3438

[ea4ccc0992] Burdette Lamar 2020-08-21 20:50:56 UTC

Array の rdoc から細かすぎるサンプルコードを削除しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3442

[a0273d67d0] Jeremy Evans 2020-08-21 19:52:02 UTC

rb_current_vm() 内の VM_ASSERT() のチェックに rb_execute_context_t::status をチェックするようにしています。コミットログによるとチェックの追加というより対応する Thread がすでに終了している時に rb_ec_vm_ptr() の呼び出しを抑制するために条件に追加しているようです。 [ruby-core:98484] [Bug #16907]

[1ab6034529] Kazuhiro NISHIYAMA 2020-08-22 00:33:45 UTC

FreeBSD で getlogin_r() の第2引数の型が一致してなくて警告が出ていたので、その型の差異を吸収するために型宣言を追加して明示的キャストするようにしています。

[d916a4c897] 卜部昌平 2020-08-21 23:50:44 UTC

cc2caa6edf8d61ee85e9f173a047644a1d4a3de7 の続きで configure で STRIP 変数にセットされる strip コマンドの実際のコマンド名を決める時に OS によってコマンドラインオプションの指定のしかたを変えてたのを $target_os に依存せず実際に呼んでみてチェックするようにしています。

[331d02038b] 卜部昌平 2020-08-22 02:10:37 UTC

.travis.yml で common.mk の依存関係のチェックをする時の configure 時に --with-gcc オプションをつけるようにしています。 clang だと使いたいオプションが思ったように使えなかったようです。

[2ddc67ffb6] 卜部昌平 2020-08-22 05:12:12 UTC

Sun Compiler での警告抑制のため警告抑制のための -erroff オプションの指定できるか試す名前に E_INIT_SIGN_EXTEND、E_INIT_DOES_NOT_FIT、E_INITIALIZATION_TYPE_MISMATCH なども追加しています。