ruby-trunk-changes 2020-08-29

今日は Tempfile.open にブロックつき呼び出しした時に最後に一時ファイルの削除まで行なうようにする仕様変更や IO.copy_stream の RedHat での不具合修正などがありました。

[1c138327e0] Kazuhiro NISHIYAMA 2020-08-28 13:03:06 UTC

75c4e9b72eca22b087c8c2d6d8a950922545aa00 で定数化した re.c の OPTBUF_SIZE を static const int での宣言から enum の定数に変更しています。 VC でうまくコンパイルできなかったようです。

[3dd63108b0] Benoit Daloze 2020-08-28 18:26:00 UTC

ruby/mspec の upstream からのマージ。

[b49307c701] Benoit Daloze 2020-08-28 18:26:02 UTC

ruby/spec の upstream からのマージ。

[3ffef9a032] git 2020-08-28 18:28:09 UTC

version.h の日付更新

[4a5dd970a7] Burdette Lamar 2020-08-28 18:39:16 UTC

doc/method_documentation.rdoc に alias による別名について call-seq に列挙しなくてもいいなどの基準を追記しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3468

[45c40f5631] Burdette Lamar 2020-08-28 19:56:02 UTC

Array の rdoc から不要な相互参照やサンプルの削除など。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3469

[c2011d1a51] Kazuhiro NISHIYAMA 2020-08-29 03:30:37 UTC

include/ruby/internal/config.h のコメントの typo 修正。関係ないですがなんかこのコメント妙に二重のスペースが多いですね。

[93df301048] Masaki Matsushita 2020-08-29 06:38:07 UTC

IO.copy_stream の実装に sendfile(2) を使う時に NFS で ENOTSUP で返ってくることがあったとのことでそれに対応するようにしています。 [ruby-core:98837] [Feature #16965]

[56dd578d7e] Masaki Matsushita 2020-08-29 07:10:58 UTC

93df3010482ad52e5ada2e416c996005da956e1e の再修正。 ENOTSUP のかわりに EOPNOTSUP に対応するように変更しています。 Linux では同じ値に定義されているようですがチケットをみると EOPNOTSUP のほうが意図したエラーだったようなので。 [ruby-core:98837] [Feature #16965]

[6d946665bd] Masaki Matsushita 2020-08-29 08:18:59 UTC

拡張ライブラリ socket の Socket.gethostbyname と Socket.gethostbyaddr にも deprecated warning を表示するようにしています。

[232d6c4077] Benoit Daloze 2020-08-29 09:51:05 UTC

tool/sync_default_gems.rb で利用していたグローバル変数を定数に置き換えています。

[1199f1a4aa] Benoit Daloze 2020-08-29 09:58:05 UTC

6d946665bd79a93fb98b2d25400d1b6174472302 で Socket.gethostbyname と Socket.gethostbyaddr に警告が出るようになったので rubyspec で利用していたところで警告を抑制するようにしています。 Addrinfo による代替を使えば……と思ったけどそもそもそのメソッドのテストだからしかたないのか。

[fa21985a7a] Benoit Daloze 2020-08-29 09:53:05 UTC

標準添付ライブラリ tempfile の Tempfile.open のブロック渡しでの最後の close を close! に変更してファイル削除されるようにしています。

[ff323b2a5c] Benoit Daloze 2020-08-29 10:11:07 UTC

fa21985a7a2f8f52a8bd82bd12a724e9dca74934 で Tempfile.open のブロック渡しで読んだ後にファイルが消されるようになったのに rubyspec を追随させています。

[e8c3872555] Benoit Daloze 2020-08-29 10:17:07 UTC

同じく fa21985a7a2f8f52a8bd82bd12a724e9dca74934 で Tempfile.open のブロック渡してファイル削除するようにしたのに追随してテストやツールで後であらためて close! していたところなどを削っています。

[3beecafc2c] Benoit Daloze 2020-08-29 10:23:31 UTC

標準添付ライブラリ reline と openssl のテストでも fa21985a7a2f8f52a8bd82bd12a724e9dca74934 で Tempfile.open のブロック渡しでファイル削除されるようになった変更に追随させています。

[d7492a0be8] Benoit Daloze 2020-08-29 10:49:20 UTC

e8c3872555fc85640505974e6b1c39d315572689 で Tempfile.open の仕様変更に追随させたテストのうち rubygems と rdoc のテストのぶんを revert しています。これらは古い ruby もサポートするので 2.7 以前でも動かないといけないというのと、close! を余分に呼んでも副作用はないので変更しなくてもあまり問題はないようです。