ruby-trunk-changes 2021-12-16

今日は主に RubyVM::JIT という RubyVM::MJIT の別名の定数が削除される変更などがありました。

[1694190833] Hiroshi SHIBATA 2021-12-15 12:32:32 UTC

rubygems のテストで 5044371621b071c1d846693b0e3251f67ecccaeb にて s390x で skip するようにした変更を revert して、かわりに assertion で Test::Unit::AssertionFailedError という例外が発生した時に skip するようにしています。

[333865e56f] Nobuyoshi Nakada 2021-12-15 12:41:49 UTC

ded33ed5b8d923b0bb707b4e617ba02dde404188GitHub Actions を使って NEWS の標準添付ライブラリのバージョンを更新するようにしたところで reline のバージョンが誤検出されてたので $LOAD_PATH の先頭に "lib" を追加しています。

[fbd21a81f3] git 2021-12-15 12:52:15 UTC

NEWS の reline のバージョンが 0.2.8.pre.11 に再度更新されています。

[7e27de2f1e] Alan Wu 2021-12-15 21:13:23 UTC

yjit_core.h の構造体 branch_t の src_ctx というメンバーを削除して、そこに代入していたところで引数の未使用の警告除去のため (void) 式を書くように対応しています。メンバーに代入はしていたもののまったく使ってなかったみたいですね。

[40cc8e9231] git 2021-12-15 21:13:40 UTC

version.h の日付更新

[02ba0bda7e] Takashi Kokubun 2021-12-16 04:02:30 UTC

e1fee7f949cb6719122672fa1081c60984a5339f ([Feature #17490]) で RubyVM::MJIT を RubyVM::JIT という別名を残していたのをやめています。 RubyVM::JIT という定数はなくなりました。 今後 JIT が YJIT の別名になったりするのかなぁ。 https://github.com/ruby/ruby/pull/5275 [ruby-core:106173] [Feature #18349]

[05c9dfe23a] Nobuyoshi Nakada 2021-12-16 04:53:15 UTC

hash.c の env_size_with_lock() という関数で本体が空の for 文がコンパイラで警告になることがあるみたいで、while 文を使って本体ブロックがあるような書きかたに変更しています。

[69a7eaae38] Nobuyoshi Nakada 2021-12-16 06:07:23 UTC

rubyspec およびテストで Integer の表示をするのに Kernel#p のかわりに print や puts を、文字列化に inspect のかわりに to_s を利用するようにしています。

[332d1e52e6] Yuta Saito 2021-12-13 07:48:57 UTC

bootstraptest で STDERR.reopen で標準エラー出力を標準出力と同じにするようにしていたのを $stderr への代入に変更しています。 STDERR は実際に UNIX の fd のレベルですりかえるけど $stderr は ruby の機能上デフォルトの標準エラー出力として扱うものという意味なので微妙に意味が異なるのと、環境によっては reopen のための system call がサポートされていないので警告などを抑制するために変更したとのことです。

[f1a02ebfb9] Yuta Saito 2021-12-03 13:45:04 UTC

tool/rbinstall.rb の default gems のインストール処理でインストールすべきファイルが空の時に無視するようにしています。 configure 時に --with-static-linked-ext が指定されていた時にそのような状態になることがあるみたいです。

[18fef09a02] Nobuyoshi Nakada 2021-12-16 06:53:42 UTC

rubyspec の Kernel#srand のテストの spec 名(っていうのかな)を少し修正しています。

[6c87f8fc29] Nobuyoshi Nakada 2021-12-16 06:55:37 UTC

rubyspec の Kernel#rand のテストの describe に "Kernel.rand" と書かれてたので記法を修正しています。

[32ee6f80ee] Nobuyoshi Nakada 2021-12-16 07:01:06 UTC

rubyspec の Kernel#srand を含むテストで seed を変更するので before/after で実際の seed を保存しておいて元に戻すようにしています。

[5bf0060e0a] Nobuyoshi Nakada 2021-11-24 15:38:37 UTC

GItHub Actions、Travis-CI、AppVeyor などでコミットログに "[DOC]" というのが入っていたらビルドをスキップするようにしています。

[cf54de637c] Nobuyoshi Nakada 2021-12-16 09:00:23 UTC

Random#rand の rdoc 用コメントのマークアップの修正や call-seq の追加、Random.rand の rdoc 用コメントの説明の追加などがありました。

[9b187fec58] "S.H" 2021-12-16 11:03:44 UTC

parse.y の YYLTYPE の位置情報をセットする処理を rb_parser_set_pos() という関数に切り出すリファクタリング

[fff058a8d6] Lars Kanis 2021-09-23 15:06:57 UTC

doc/extension.rdoc の Appendix A のソースファイル構成の説明にヘッダファイルについてのセクションを追加して、どのディレクトリのヘッダが公開ヘッダで直接 include するべきものかというあたりの説明を追記しています。