ruby-trunk-changes 2022-09-24

今日は Kernel#load の第2引数を渡して読み込んだスクリプト内で Module#using を使うとエラーになる不具合修正などがありました。

[3ddab3a84e] Burdette Lamar 2022-09-23 14:41:21 UTC

ドキュメントファイル doc/io_streams.rdoc のメソッド名の表記にクラス名を追加する修正。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6420

[7588f21851] Takashi Kokubun 2022-09-23 15:02:19 UTC

MJIT 用の C binding のスクリプトを生成する tool/mjit/bindgen.rb で整数以外の定数も一般に変換マクロを経由して ruby の値を取得できるように引数の扱いかたを変更しています。とりあえず今は INT2NUM() による変更のみですがたぶん後で他の型にも対応を増やすのでしょう。

[912ea8257a] Takashi Kokubun 2022-09-23 20:17:54 UTC

YJIT のオプション --yjit-stats が利用可能かどうかを configure の時点で利用可能なプラットフォームかどうかの判定をして可能なら YJIT のビルド時に --features stats オプションを付与するようにしています。また Rust の 1.60.0 の機能を使ってしまっていたところがあったみたいでそれを避けるようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6410

[a74f4cded2] John Hawthorn 2022-09-23 21:29:25 UTC

Class の dup 時にインスタンス変数のテーブルから __classid__ という内部的なインスタンス変数のエントリを削除していたのをやめています。もうこの変数を利用しなくなっているので不要になっていたようです。

[82ac4a2399] Chris Salzberg 2022-08-09 13:22:23 UTC

Module#using を Kernel#load に第2引数を渡してその名前空間の下で読み込んだスクリプト内で利用するとエラーになる不具合を修正しています。 [ruby-core:109456] [Bug #18960]

[b0e3ee454d] Takashi Kokubun 2022-09-24 06:06:27 UTC

mjit_c.rb を変換した mjit_c.rbinc の #include 時に警告抑制のため #pragma を利用して一時的に -Wtype-limits の警告を無効化するようにしています。

[08476c4579] Takashi Kokubun 2022-09-24 06:13:43 UTC

b0e3ee454d48748b4aadf1aaedd52670370d503b の続きで局所的な警告抑制のための RBIMPL_WARNING_PUSH()/RBIMPL_WARNING_POP()/RBIMPL_WARNING_IGNORED() などのマクロはセミコロンが不要なのにつけてたので削っています。