ruby-trunk-changes 2022-12-20

今日は主に rubygems/bundler の更新がありました。

[bcdc9cf159] Takashi Kokubun 2022-12-19 15:19:56 UTC

コマンドラインオプション --help で出力するオプションの説明の --yjit-stats を YJIT_STATS マクロが未定義でも表示するようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6946

[1482f0649e] Takashi Kokubun 2022-12-19 15:26:21 UTC

configure の --enable-yjit のヘルプメッセージに適切な rustc が使えればデフォルトで真になることを追記しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6947

[b2f53dccbe] Mau Magnaguagno 2022-12-19 15:44:23 UTC

yjit.rb で Array#sum を一度 Enumerable#map で変換してから呼んでたのを sum 自体がブロックを受け付けるのでブロック付き呼び出しするようにリファクタリングしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6954

[8275cad1e1] Peter Zhu 2022-12-19 16:21:16 UTC

gc.c の gc_ref_update_object() で Variable Width Allocation で複数の slot を利用してインスタンス変数を埋め込む時の対応でコピーするバッファサイズが間違っていた不具合を修正しています。

[650a20a3e1] Takashi Kokubun 2022-12-19 21:59:23 UTC

bootstraptest/test_ractor.rb の Ractor のテストを YJIT が有効な時にスキップしていたのを削除しています。

[e7915d6d70] Peter Zhu 2022-12-19 16:44:00 UTC

gc_compact_move() で移動先の heap が処理中の heap と異なる時に誤った戻り値を返してしまっていたのを修正しています。

[8f081d4d0f] Takashi Kokubun 2022-12-19 22:55:48 UTC

doc/yjit/yjit.md のコードブロックに言語(shell とか ruby とか)の指定を追加しています。

[2013dd4658] Yusuke Endoh 2022-12-16 23:40:36 UTC

Object Shapes のテストで未使用の変数の警告抑制のため変数名の先頭に "_" を追加しています。

[fe3dedb21a] Yusuke Endoh 2022-12-16 23:51:20 UTC

test/ruby/test_mjit.rb のテストでメソッド再定義の警告抑制のため一時的に $VERBOSE=false に設定しています。

[d1c210355b] David Rodríguez 2022-12-13 15:31:13 UTC

bundler で式をローカル変数に格納するちょっとした書き換え。

[96aa1a1a98] David Rodríguez 2022-12-13 15:30:59 UTC

bundler の意味のなかったコード削除。

[d1533f20f1] David Rodríguez 2022-12-13 17:08:29 UTC

bundler の依存関係解決の処理で循環依存の検出を追加しているようです。

[16b36a5b0c] David Rodríguez 2022-12-15 11:22:48 UTC

bundler の未使用処理の削除。

[3fd33590f6] David Rodríguez 2022-12-15 11:14:40 UTC

bundler で Gemfile.lock の依存関係の記述に不足している gem があった時にチェックしてエラーを発生させていたのを警告に留めるようにしています。

[012ef7d1d0] Eloy Espinaco 2022-11-28 17:09:00 UTC

rubygems のテストでインストールしたファイルが意図した場所に配置されるのを確認するべきところで中間ファイルを確認していたのを修正しています。

[0a9544ce4a] Eloy Espinaco 2022-11-30 02:40:02 UTC

rubygems で拡張ライブラリを含む gem をインストールした時に make clean を実行して中間ファイルの削除をするようにしているようです。

[c67f6c4daf] Michael Siegfried 2022-11-17 00:13:06 UTC

bundler の内部的な? メソッドの一部に "?" をつけるよう改名しています。

[e58d18bf23] Michael Siegfried 2022-11-17 00:18:34 UTC

bundler のメソッドで早期 return を利用するようにリファクタリング

[1ee31f9d9d] Michael Siegfried 2022-11-17 00:19:43 UTC

bundler の実装で Enumerable#all? を利用するようにリファクタリング

[2bc4f1dea5] Michael Siegfried 2022-01-04 22:54:17 UTC

bundler の bundle update に --pre というオプションを追加しています。 .pre のついたバージョンの gem のインストールを許容するようにしているようです。

[c436f52fe8] Michael Siegfried 2022-11-17 01:52:50 UTC

bundler のコメントの typo 修正。

[42972bdd92] Michael Siegfried 2022-11-17 02:00:26 UTC

bundler のテストで Bundler::GemVersionPromoter#filter_dep_specs のテストをしていたところを Bundler::GemVertionPromoter#sort_versions のテストに書きかえています。

[32e72b78b3] Michael Siegfried 2022-12-16 01:33:54 UTC

bundler のテストに bundle lock --update の --pre オプションのテストを追加しています。

[beef72965e] Michael Siegfried 2022-12-16 17:20:55 UTC

bundle update の --pre オプションのヘルプメッセージを変更しています。

[8293489564] David Rodríguez 2022-12-16 23:53:45 UTC

bundler の依存関係解決のエラーメッセージの作りかたのリファクタリング

[1db9bcfeaf] David Rodríguez 2022-12-17 00:20:14 UTC

bundler で依存関係のエラーメッセージで複数のバージョンの制約が衝突している時のメッセージ生成の不具合修正。

[efd103f3e5] David Rodríguez 2022-12-17 00:54:46 UTC

bundler の依存関係解決の不具合修正。

[f270aa3eda] Josef Šimánek 2022-12-17 07:47:52 UTC

bundler で Marshal.load を使う時に許可されているクラスだけ load するようにコールバックの Proc オブジェクトを渡すようにしています。

[eaf0157dd1] Josef Šimánek 2022-12-17 13:35:32 UTC

bundler の man ページの再生成。

[8eb6618013] Josef Šimánek 2022-12-17 13:34:49 UTC

bundler の bundle gem で拡張ライブラリを含む gem を生成するための --ext オプションの引数を真偽値から文字列にして、拡張ライブラリの種類を指定するようにしています。現状は "c" だけ受付けているみたいなので、将来 Rust 用のテンプレートも追加するのでしょう。

[870bcc96ba] Mark Burns 2022-12-18 17:55:53 UTC

bundler の bundle outdated の --parseable オプションの出力を修正しているようです。

[ae30b42621] "dependabot[bot]" 2022-12-19 15:05:10 UTC

rubygems のテスト用の Rust プロジェクトの rb-sys パッケージのバージョン更新。

[ad1f61fe80] "dependabot[bot]" 2022-12-19 18:39:23 UTC

rubygems のテスト用の Rust プロジェクトの rb-sys パッケージのバージョン更新。

[18ba89093a] Hiroshi SHIBATA 2022-12-20 00:43:53 UTC

bundler の upstream の master からのマージ。

[2e7e153a2a] Nobuyoshi Nakada 2022-12-19 05:10:58 UTC

rescue 節の中で再度別の例外を raise した時などに Exception#cause で元の例外オブジェクトを参照できるように保持する機構がありますが、不正なバイナリを作って Marshal.load で循環している Exception#cause を構築できてしまっていたので load 時に循環をチェックして例外発生させるようにしています。 [ruby-core:111332] [Bug #19242]

[20f9316f9d] Hiroshi SHIBATA 2022-12-20 05:39:45 UTC

標準添付ライブラリ syntax_suggest のバージョンを 1.0.2 に更新しています。

[a5a40259e4] git 2022-12-20 05:50:57 UTC

20f9316f9dd5c77f96f1c08adb8da7e91d666f3b に追随して NEWS の default gems のバージョンリストも更新しています。

[5c21cc3970] Mike Dalessio 2022-12-18 21:59:03 UTC

e7bffe0c4b8bebabc89e7440efffa43ee3e1123e で configure で cross compiling で対象のプラットフォームが macOS の時に変数 PREP に fake.rb だけでなく miniruby も追加した変更の続きで、--enable-shared が指定されなかった時(--disable-shared が指定された時?)のみ追加するようにしています。より厳密に miniruby が必要な条件に絞るようにしているみたいです。 [Bug #19239]

[0ccc498e6e] Nobuyoshi Nakada 2022-12-19 15:32:33 UTC

common.mk の依存関係を再生成。

[0344283fd3] Nobuyoshi Nakada 2022-12-20 07:04:14 UTC

template/Makefile.in の clean-local のコマンドで find コマンドの引数にかっこが必要だったところが漏れていたのを修正。

[031bc21abb] Nobuyoshi Nakada 2022-12-19 13:43:51 UTC

tool/expand-config.rb で RbConfig::CONFIG["RUBY_RELEASE_DATE"] を設定するため version.h を読んでいたところで revision.h も検索対象に追加しています。

[5716c0f1f8] Nobuyoshi Nakada 2022-12-20 04:32:00 UTC

common.mk で touch コマンドを利用していたところを TOUCH という変数でコマンドを指定するようにして win32/Makefile.sub で Windows 環境では標準添付ライブラリ un.rb の touch を利用するように設定しています。またそもそも空のファイルを作りたいだけの時は exit コマンドをリダイレクトするようにして touch を利用しないようにしています。

[90c8f7ca6b] Nobuyoshi Nakada 2022-12-20 04:31:36 UTC

GitHub Actions の workflow 群でビルドを無視するファイル群に man ページ用ファイルを *.[1-8] や *.ronn で指定していたのを man ディレクトリ全体を無視させるようにしています。