ruby-trunk-changes 2023-04-13

今日は主に 標準添付ライブラリのバージョンを VERSION 定数で定義するようにする一連の変更や YJIT の不具合修正などがありました。

[00bbd31edb] Takashi Kokubun 2023-04-12 19:11:44 UTC

YJIT の Rust 実装で Context を引数でとり回していたのを Assembler 構造体のメンバーとして持たせるように変更しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7691

[c8d8207aea] Marcin Rozmus 2023-04-12 17:18:03 UTC

bundler の man ページのリンクの修正。

[0ce2bdc76d] John Hawthorn 2023-04-12 23:22:22 UTC

YJIT で C 実装のメソッドの呼び出し時に引数の数のチェックが漏れていた不具合を修正しています。 [ruby-core:113205] [Bug #19595]

[be08e1b14c] John Hawthorn 2023-04-12 23:32:07 UTC

0ce2bdc76dd17aa3d42a352a6244c87a51e7606d の YJIT の修正と同様の引数チェックを RJIT でも修正しています。

[3785049c9f] Nobuyoshi Nakada 2023-04-13 02:31:25 UTC

template/ruby.pc.in で ruby のバージョンを参照する変数名を ruby_version から RUBY_PROGRAM_VERSION に変更しています。

[86db7a1cb8] Nobuyoshi Nakada 2023-04-13 04:28:47 UTC

IO.pipe の rdoc 用コメントのブロックパラメーターの記法の typo 修正。

[3612b1bed8] Nobuyoshi Nakada 2023-04-03 08:26:22 UTC

Process.clock_gettime および Process.clock_getres でシステムエラー発生時に引数に渡した clock の指定を例外メッセージに含めるようにしています。 [ruby-core:113189] [Feature #19590]

[80fa9b0404] Nobuyoshi Nakada 2023-04-12 07:25:27 UTC

rjit_c.c 内の rb_rjit_entry_stub_hit() 関数の宣言の引数の間違いを修正。

[1f0974e654] Hiroshi SHIBATA 2023-04-13 05:49:33 UTC

rubygems のテストで環境変数のバックアップのための変数などで一部大文字を使ってたところを小文字を使うようにしています。またインスタンス変数で大文字始まりの変数名を使ってたところも小文字に変更しています。

[0ca9a4e743] Hiroshi SHIBATA 2023-04-13 05:55:47 UTC

rubygems のテストで Module への参照をインスタンス変数に代入して使ったりしていたところを直接定数を参照するように変更しています。

[de023b68aa] Nobuyoshi Nakada 2023-04-13 06:43:34 UTC

警告メッセージのカテゴリの判定に使うビットフラグの判定に使う定数 RB_WARN_CATEGORY_ALL_BITS の定義をマジックナンバーにしていたのを実際に使うビットの集合として定義するようにしています。また有効無効を保持する変数 warning_disabled_categories の初期値の設定を修正しています。

[76aaaf6434] Hiroshi SHIBATA 2023-04-13 09:09:27 UTC

標準添付ライブラリ un.rb の gemspec ファイルに直接書いていたバージョンを UN::VERSION 定数として定義するようにしています。

[61bd69470a] Hiroshi SHIBATA 2023-03-30 04:14:25 UTC

標準添付ライブラリ open-uri のバージョンも OpenURI::VERSION という定数として定義して gemspec ファイルではそれを切り出して使うようにしています。

[84d11498c2] Hiroshi SHIBATA 2023-03-30 05:09:37 UTC

標準添付ライブラリ shellwords でもバージョン番号を Shellwords::VERSION という定数で定義するようにして gemspec ファイルではそこから切り出すようにしています。

[8b924ebdf2] Hiroshi SHIBATA 2023-03-30 05:14:15 UTC

標準添付ライブラリ tempfile でもバージョン番号を Tempfile::VERSION という定数で定義するようにして gemspec ファイルではそこから切り出すようにしています。

[cf77f7b5e7] Hiroshi SHIBATA 2023-03-24 08:16:34 UTC

標準添付ライブラリ time のバージョンを 0.2.2 に更新しています。

[f09638fe25] Hiroshi SHIBATA 2023-04-13 09:34:43 UTC

標準添付ライブラリ time でもバージョン番号を Time::VERSION という定数で定義するようにして gemspec ファイルではそこから切り出すようにしています。とはいえ Time は組み込みクラスなのでここに定数を生やしていいのかな。

[0a092d00cc] git 2023-04-13 09:52:07 UTC

cf77f7b5e72ed33516b93b5a20427e7a64475bef の更新に追随して NEWS の default gems のバージョン更新リストにも time のエントリを追加しています。

[64e503eb62] 卜部昌平 2023-04-13 06:36:24 UTC

標準添付ライブラリ securerandom の OpenSSL を利用した乱数生成時に初回利用時に時刻や pid を使った seed 生成をしていたのをやめています。コミットログによると OpenSSL の man で seed 設定は不要になったという記述があるので変更したとのこと。