ruby-trunk-changes 2023-08-02

今日は TracePoint のイベントに rescue という種類を追加する変更、拡張ライブラリ fiddle の機能追加、拡張ライブラリ stringio の StringIO#pread メソッドの新規追加などがありました。

[f11ac06337] Stan Lo 2023-08-01 12:51:26 UTC

irb の組み込みコマンドにはカテゴリというのがあるようですが(そうだっけ)一部のコマンド(chws, pushws, popws)のカテゴリを Workspace に変更しています。 https://github.com/ruby/irb/pull/661

[d68c01fd31] Koichi Sasada 2023-08-01 08:25:20 UTC

TracePoint のトレースするイベントに :rescue という種類を新規追加しています。 rescue 節で例外が捕捉された時にその処理に入る前に発火するイベントのようです。 [ruby-core:113096] [Feature #19572]

[1642e0c392] Nobuyoshi Nakada 2023-08-01 13:49:37 UTC

04f4e0aeb2e9543e360a566eca0d1cea859b13dd で yarp の同期時に誤って追加された docs/building.md を削除しています。

[16b91a346f] Takashi Kokubun 2023-08-01 18:43:32 UTC

YJIT によるインスタンス変数の代入時の処理で Object Shapes による管理できる shape の上限に逹っした時の fallback 処理を JIT コードで実装して side exit しないようにしているようです。 https://github.com/ruby/ruby/pull/8152

[3b88a0bee8] Maxime Chevalier-Boisvert 2023-08-01 19:58:00 UTC

YJIT で配列を展開して代入する時の不具合修正? をしているみたいです。 Rust の機械語生成するコードの単体テストだけなので勘違いしてるかも。 https://github.com/ruby/ruby/pull/8153

[5ff1c00e17] Takashi Kokubun 2023-08-01 21:46:14 UTC

YJIT のビルドのための make yjit-bindgen ターゲットで yjit/src/cruby_bindings.inc.rs に変化があるかどうかチェックするところで差分があってもエラーにはしないようにしています。ただし GitHub Actions の YJIT 有効にした workflow では環境変数でオプション追加してエラーになるようにチェックしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/8156

[df6071c49f] Takashi Kokubun 2023-08-01 22:33:05 UTC

CirrusCI の設定で master ブランチ以外での実行で追加 push があった時に前のビルドをキャンセルする設定を削除しています。

[31d1226763] Nobuyoshi Nakada 2023-08-01 03:11:05 UTC

addr2line.c で DWARF フォーマットの解析などで異常が発生した時に abort() や exit(1) ですぐプロセス終了しているのをやめるようにしています。

[15b2e91230] Nobuyoshi Nakada 2023-08-01 07:25:04 UTC

addr2line.c で FreeBSD から移植してきた kprintf() というのを実装して利用していたのを fprintf(3) を利用するように変更しています。確かこの kprintf() は メモリの確保が不要とかだったっけ? で fprintf() が使えないかもということで昔導入したものですが今はもう不要みたいとのこと。

[e4fcac42d2] Nobuyoshi Nakada 2023-08-02 04:48:43 UTC

GitHub Actions の Windows 版の workflow で patch.exe コマンドのパスを調べる処理を汎用の step として追加しています。

[c5abe0d08f] Nobuyoshi Nakada 2023-08-02 05:19:44 UTC

GC.compact のテストで Variable Width Allocation 関係のテストが WindowsSolaris でたまに失敗するみたいなので skip を追加しています。

[fd782dcd1e] Hiroshi SHIBATA 2023-08-02 05:22:11 UTC

3b88a0bee841aee77bee306d9d34e587561515cf の YJIT の修正? を revert しています。 Apple Silicon の環境で問題があったみたいです。

[10588fa121] Sutou Kouhei 2023-07-03 07:43:33 UTC

拡張ライブラリ fiddle のヘッダファイルで #if HAVE_LONG_LONG で preprocessor の分岐していたのを #ifdef を使うように修正しています。

[15e8cf7ad9] Sutou Kouhei 2023-07-03 07:43:41 UTC

拡張ライブラリ fiddle で C の型の bool に対応して Fiddle::Types::BOOL 定数を追加しています。

[673f4493b0] Sutou Kouhei 2023-07-03 07:53:07 UTC

15e8cf7ad95f5ea9ec95783e85a9ac5943f020f4 の続きで拡張ライブラリ fiddle で stdbool.h という標準ヘッダの #include を追加しています。

[fe25527781] Sutou Kouhei 2023-07-03 07:56:35 UTC

同じく 15e8cf7ad95f5ea9ec95783e85a9ac5943f020f4 の続きで拡張ライブラリ fiddle のまた別のソースファイルで stdbool.h という標準ヘッダの #include を追加しています。

[201fd57518] Stan Lo 2023-07-09 06:25:09 UTC

irb でもう使っていない IRB.default_src_encoding というメソッドを定義していた lib/irb/src_encoding.rb というファイルを削除しています。

[fd8dd71996] Jean byroot Boussier 2023-06-08 03:27:04 UTC

拡張ライブラリ stringio の StringIO#pread メソッドを新規追加しています。 NEWS への追記が必要ですね。あとチケットがみつからないけどこれ議論はしたんだろうか(入るのは問題ないとは思うけど)。 https://github.com/ruby/ruby/pull/56

[28c2136722] Hiroshi SHIBATA 2023-08-02 08:17:21 UTC

bundler の bundle config の man のコマンドの仕様変更への追随。

[ffe0f9eb6c] Nobuyoshi Nakada 2023-08-02 10:16:16 UTC

VM スタックの調節についてのテストで子プロセスを起動するユーティリティで環境変数 ASAN_OPTIONS というのを伝播させる処理を削除しています。利用している EnvUtil.invoke_ruby のほうで既に伝播させているので不要だったため。

[85ee4a65a2] Nobuyoshi Nakada 2023-08-02 10:30:29 UTC

envutil の EnvUtil.invoke_ruby環境変数を削除して起動することもできるようにして RUBY_ON_BUG という環境変数があった時に skip していたテストで環境変数を消して子プロセス起動させるようにしています。