ruby-trunk-changes 2023-10-23 - ruby trunk changes

今日は主に bundler の checksums 対応の追加などがありました。

bundler のテストのメソッド名の typo 修正など。

GitHub Actions の workflow で利用しているアクション ruby/setup-ruby のバージョンを更新しています。

添付している tool/lrama/ のバージョンを 0.5.7 に更新しています。

bundler で Gemfile.lock に CHECKSUMS セクションを出力するようにしています。

ad08674d8dc17c4ca031ce20760c4a4779c83e27 の続きで bundler の checksums の機能追加の再実装。コミットログによると checksum の確認に server から受け取ったものを使うとあるけどそれで確認になるんだろうか。

bundler の Bundler::Index#== メソッドを Bundler::Index#subset? に改名しています。

bundler で利用中の ruby のバージョンを得るのに Gem.ruby_version を使ってたところを Bundler::RubyVersion.system.gem_version に変更しています。

Object Shapes の rb_shape_t::capa の容量を増やす方法を単に 2倍にするのではなく 2の累乗に切り上げるようにしています。またその処理を rb_malloc_grow_capa() という関数として gc.c に定義しています。なにかで使いまわす予定なのかな。

bundler に rubocop の警告抑制のためのコメントを追加しています。

common.mk の parse.y から parse.c を作るための bison (lrama) コマンド実行時の -h オプションを -H オプションに変更しています。 https://github.com/ruby/lrama/pull/139

テスト用のライブラリを default gems のリポジトリと同期するためのツール tool/sync_test_lib.rb がもう不要になったとのことで削除しています。

tool/lib/helper.rb と tool/rakelib/sync_tool.rake も不要になったとのことで削除しています。

parse.y の pattern match のための => や in といったトークンを専用のノードとして切り出して lexer の context の管理をアクション部で明示的に書いていたのをノードの記述にまかせるようにしています。

parse.y の push_pvtbl() と push_pktbl() という関数を削除して対応する node を定義してそれを利用するようにしています。

3b05238289b973af3d5ff73d750ba243c0c2fa3f の続きで parse.y の pattern match 用の => や in をさらにトークンを含まない node に分離しています。

parse.y の "->" による lambda の記法のルールで dyna_push() の結果を保持させる時に名前で参照を指定するようにリファクタリングしています。

shape.c のインデントの修正のみ。