ruby-trunk-changes 2024-03-06

今日は主に irb の irbrc などの設定ファイルの読み込みの挙動の変更などがありました。

[8f6113a91e] Haroon Ahmed 2024-03-05 16:07:39 UTC

irb の初期化設定用のファイルを候補のうち最初のものでなく全て読むようにしているみたいです。それ結構危険じゃないかな……。 https://github.com/ruby/irb/pull/859

[23dc7aa2c5] Jun Aruga 2024-03-05 20:48:23 UTC

Travis-CI の arm64-linux と arm32-linux でのテストを allow_failures に追加しています。Travis-CI のスケジュールメンテナンスが告知されたのでその間のエラーを許容するためとのこと。 https://bugs.ruby-lang.org/issues/20013#note-28

[51965399df] Hiroshi SHIBATA 2024-03-06 01:09:00 UTC

irb のテストで複数のケースを配列に入れてまとめて同値チェックしているのをケースごとにチェックするように展開しています。また完全な一致をチェックすると余計な出力でエラーになってたらしく文字列が含まれるかどうかだけチェックするように緩めています。 やはりというか 8f6113a91e6786aaf131942b35ab5b7465f756a0 の変更でテストが想定していない irbrc ファイルを読んでしまって余計な出力が出ることがあったみたいです。

[97d32bb2fc] Stan Lo 2024-03-06 04:12:45 UTC

irb のテスト時に履歴用の ~/.irb_history ファイルを残してしまうことがあったみたいでより全般的に環境変数 HOME の一時的な変更や Encoding.default_external の設定を setup/teardown で行うようにしています。 https://github.com/ruby/irb/pull/893

[9ab1fa3bf5] Samuel Williams 2024-03-06 06:47:38 UTC

include/ruby/io.h から rb_io_t 構造体の定義を削除しています。たしか以前計画されてて一度断念されたものですがもう大丈夫になったのかな。 https://github.com/ruby/ruby/pull/9568 [ruby-core:110300] [Feature #19057]

[0c2e976894] Nobuyoshi Nakada 2024-03-06 08:28:12 UTC

97d32bb2fcc6d53ec17c96ea6d826f1f7698aa29irb の履歴のテストで一時ディレクトリを HOME に設定してたやつを teardown で明示的に削除するようにしています。 https://github.com/ruby/irb/pull/894

[b543a4e9da] Nobuyoshi Nakada 2024-03-06 11:17:44 UTC

configure で macOS 環境で POSTLINK 変数に codesign コマンドの呼び出しを追加する時に -f オプションを付けていたのを削除しています。警告の抑制のためみたいです。

[29d3d13a1f] Nobuyoshi Nakada 2024-03-06 11:16:50 UTC

rubyspec の Binding#irb のテストで余計な irbrc ファイルを読まないようにするため HOME, IRBRC, XDG_CONFIG_HOME などの環境変数を全て消して子プロセスを起動するようにしています。