ruby-trunk-changes r67428 - r67437

今日は beginless range の導入に追随した修正がいくつかありました。

k0kubun: r67428 2019-04-03 21:48:02 +0900

Azure pipeline で bundled gems のテストのうち minitest のテストがなぜかこけるらしいので r67414 でテスト全体のエラーを無視するようにしてましたが Makefile.in で test-bundled-gems の実行時に環境変数 TEST_BUNDLED_GEMS_ALLOW_FAILURES で指定された gem のテストだけは無視するようにして azure-pipelines.yml からは minitest を指定して実行するようにしています。しかし bundler のテストも失敗しているので continueOnError: true の指定はまだ削っていません。

k0kubun: r67429 2019-04-04 01:06:03 +0900

super によるメソッド呼び出しの処理 vm_search_super_method() で inline cache による method entry の取得を有効にしています。が、次で revert されています。

svn: r67430 2019-04-04 01:06:06 +0900

version.h の日付更新。

k0kubun: r67431 2019-04-04 10:34:53 +0900

r67429 の super での inline cache 有効化が CI でエラーになったため revert しています。

svn: r67432 2019-04-04 10:34:56 +0900

r67431 のインデントのタブを空白に展開。

mrkn: r67433 2019-04-04 12:34:52 +0900

Range#step で beginless range でも終端が整数なら Enumerator::ArithmeticSequence を使った実装に切り替わるように修正しています。始点(begin) で判定していたので beginless range だと使わなくなってしまっていました。

mrkn: r67434 2019-04-04 12:34:53 +0900

r67433 にも関連して Range#step のテストに endless range および beginless range に関する assertion を追加しています。

mrkn: r67435 2019-04-04 12:34:55 +0900

Range#step で要素が数値の時の最適化実装 Enumerator::ArithmeticSequence の first メソッドで beginless range から作られた時の対応を追加しています。

nobu: r67436 2019-04-04 14:10:26 +0900

defs/gmake.mk で .unicode-tables.time というタイムスタンプファイルの依存関係をつけて Unicode 関係のテーブルファイルの更新チェックを一度は行なわせるように? しています。 正確にはタイムスタンプファイルじゃないような気もしますが。

nobu: r67437 2019-04-04 14:26:11 +0900

iseq.h の構造体 struct iseq_compile_data から既に未使用になっているメンバー ensure_node と for_iseq を削除しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/2108