ruby-trunk-changes 2020-06-16

今日は rubygems の更新と Object._id2ref の不正な引数で異常終了してしまう不具合修正などがありました。

[955f1837a1] David Rodríguez 2020-06-10 17:46:05 UTC

rubygems の {} によるブロックの記法でかならず閉じかっこの前に空白を入れるようにしています。

[4784264729] David Rodríguez 2020-05-27 15:44:25 UTC

lib/rubygems/specification.rb の末尾の Gem.clear_paths がなんであるのかわからないみたいで消しています。

[c61031d6b6] David Rodríguez 2020-02-25 14:45:32 UTC

lib/rubygems.rb の emacs 用の mode line を削除。

[afce7eb39e] David Rodríguez 2020-03-24 11:54:22 UTC

rubygems の子プロセス起動に Gem::Util.silent_system というメソッドを使ってたのを Open3.capture2e を使うように書き換えています。

[2b4abcff90] David Rodríguez 2020-06-12 09:37:38 UTC

rubygems の Gem::Util.silent_system というメソッドは deprecated にマークして警告を出すようにしています。

[49c42b6012] David Rodríguez 2020-06-12 15:16:37 UTC

rubygems およびそのテストの magic comment に encoding 指定していたものはもう不要なので( デフォルトの script encoding が UTF-8 になったので)削除しています。

[3ab1cfc325] Josef Šimánek 2020-06-13 22:26:23 UTC

Gem.disable_system_update_message という設定を追加して gem update --system を無効にする(エラーにする)ことがにできるようにしています。環境をうっかり壊さないようにするための設定かなぁ。

[7a571103f2] Josef Šimánek 2020-06-14 22:28:25 UTC

rubygems3ab1cfc325811b862cb81d0360bf83216cd6f235 で追加した設定で gem update --system をエラーにした時に終了ステータスを異常終了にするようにしています。

[e384707296] Nobuyoshi Nakada 2020-06-15 15:26:17 UTC

rb_builtin_type_name() でオブジェクトのタイプ別のクラス名や値の文字列に変換するためのテーブルで T_BIGNUM と T_FIXNUM をいずれも Integer と表示するように変更しています。

[b52862d35f] git 2020-06-15 15:29:55 UTC

version.h の日付更新

[466d3e68da] Nobuyoshi Nakada 2020-06-16 02:44:31 UTC

GitHub Actions でテスト時間短縮のため? にファイルのダウンロードなどのターゲットでリポジトリの更新はスキップさせるようにしています。 make の -o オプションで一部のターゲットを除外できるというの知らなかった。

[d9c8804045] Nobuyoshi Nakada 2020-06-16 03:29:02 UTC

466d3e68da5df4f76d87332ff6786a391cc8bde4 の続きで GitHub Actions のファイル生成を make incs で行なうように簡略化しています。 make touch-unicode-files というのはなくしています。再ダウンロードもスキップさせてるのかな。

[84160dc29b] "S.H" 2020-06-16 08:47:59 UTC

numeric.c の rb_int_floor() と rb_int_ceil() に static 修飾子を追加しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3217

[19cabe8b09] Nobuyoshi Nakada 2020-06-15 01:00:12 UTC

Struct の [], []= メソッドの実装のため ISeq を取り出すのに使ってた rb_method_for_self_aref()/rb_method_for_self_aset() といった関数の引数を struct rb_builtin_function という組み込みメソッドを ruby 実装した時の builtin 関数呼び出しに使う struct rb_builtin_function という構造体を利用するようにして opt_call_c_function 命令のかわりに invokebuiltin 命令を使うようにしています。が後に revert されています。

[26c179d7e7] Nobuyoshi Nakada 2020-06-15 16:03:15 UTC

Object._id2ref で引数を Integer に変換しておくようにしています。非 Integer なオブジェクトを渡された時に異常終了する可能性があったようです。 b99833baec2e567e38758f4fd017c90c7ce57d75 で object_id をメモリ上のアドレスを使うのをやめて単調増加する数値にするようにした時に変換が漏れてたようです。

[318d52e820] Nobuyoshi Nakada 2020-06-16 09:44:58 UTC

19cabe8b09d92d033c244f32ff622b8e513375f1 の Struct のメソッドの一部で invokebuiltin 命令を使うようにした変更を revert しています。 tool/lib/iseq_loader_checker.rb が対応してないからとのこと。

ruby-trunk-changes 2020-06-15

今日は rubygems や bundler のテストや標準添付ライブラリ webrick の不具合修正などがありました。

[b8804010fb] Nobuyoshi Nakada 2020-06-14 14:59:48 UTC

Array#[] の rdoc 用コメントに "→" という非 ASCII 文字が使われてたので "->" でおきかえています。

[c8111c7eb5] git 2020-06-14 15:00:12 UTC

version.h の日付更新

[80bd3aa32b] Takashi Kokubun 2020-06-14 22:00:54 UTC

1583c743d52a0ba94c98c2723b9e595b5e400c6e やその前から MJIT で skip するようにしていた net/ftp のテストで skip はやめて Net::FTP の read_timeout を延ばす設定を追加しています。

[93e6fa1d31] Kazuhiro NISHIYAMA 2020-06-15 01:43:01 UTC

標準添付ライブラリ webrickWEBrick::HTTPServlet::DefaultFileHandler の GET の対応で指定されたパスをの文字列の Encoding を filesystem encoding に force_encoding しておくようにしています。 mswin での(?)ファイルがうまくみつからない場合がある不具合の修正のため。

[f5f6415f26] David Rodríguez 2020-06-14 11:10:58 UTC

tool/sync_default_gems.rb に -h/--help オプションでヘルプメッセージを表示する機能を追加しています。

[117b504b98] David Rodríguez 2020-06-11 19:05:17 UTC

bundler のテストで bundle exec サブコマンドのテストが ruby 同梱版で skip されていたのを実行するようにして、ヘルパーメソッドの gem_command にその対応のための? RUBYOPT 環境変数の設定を追加しています。

[094fb6ae0d] David Rodríguez 2020-06-14 19:03:42 UTC

bundler のテストで Process.setproctitle でプロセス名を変更するやつが ruby 同梱版では(ファイルパスの問題で?)名前が長すぎてしまうみたいなのですこし短くしています。

[8f99bfa26d] Yusuke Endoh 2020-06-15 04:18:56 UTC

テスト用のライブラリ tool/lib/minitest/unit.rb の MiniTest::Unit::TestCase.test_order でテスト順のオプションに random が指定された時に単に shuffle を呼んでたのをテスト名の CRC32 に乱数による salt を使ったものでソートするようにしています。テストが追加されると seed を固定しても順序が一定にならないので、ランダムにはしつつテストの追加削除にも強く再現性のある方法でシャッフルするためみたいです。なるほどなぁ。

[2a20c17982] Nobuyoshi Nakada 2020-06-15 07:20:56 UTC

8f99bfa26d0bd99089f0f38af3666a89e8432265 の実装で String#bytes にブロックを渡してたのが警告の対象なので String#each_byte を使うように修正しています。

[3a2628025e] David Rodríguez 2020-06-11 10:12:01 UTC

07d4ad935d2fd173aabd201862b09c3393fc8ebcrubygems のテストの teardown 削除の revert をしてた ceacb06311cf150cd3682b277bbe6cf7e7bbbc30 の revert。つまり teardown による credential ファイル削除を復活させています。

[c3ecd1cbd3] David Rodríguez 2020-06-11 10:12:13 UTC

93293043f135dec5a972378682b9e947fba7c4a6rubygems のテストでの credential ファイル削除を各テストクラスの teardown で行なうようにしてたのを ac2c07e98373bb62be618001c897fa9d5809d8a4 で revert してたのを revert しています。

[ef481c120c] David Rodríguez 2020-06-07 18:36:53 UTC

rubygems のテストの ruby-head での(最新版ってことかな?) エラーの修正。 Gem.data_home を設定して ~/.gem がなくてもテストが成功するようにしているそうです。

ruby-trunk-changes 2020-06-14

今日はパターンマッチに find pattern という配列内の要素の並びに対してマッチさせる新文法の追加などがありました。

[1efc3d6d65] Nobuyoshi Nakada 2020-06-13 13:57:31 UTC

2188d6d160d3ba82432c87277310a4d417e136d5 の Kernel#lambda にブロック引数でブロックを渡した時に警告を出力するようにした影響で警告が出るようになってた rubyspec のテストの警告抑制。 [ruby-core:93482] [Feature #15973]

[8b58f1d8c7] Burdette Lamar 2020-06-13 14:14:17 UTC

Array#join, #inspect, #to_s, #to_a の rdoc 用コメントのサンプルや説明の追記。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3219

[8e5352569b] Nobuyoshi Nakada 2020-06-13 13:59:26 UTC

parse.y の引数の委譲用の "..." についてのアクション部の ripper 用のコメント部分で params! という ripper 用メソッド(DSL)を利用するようにリファクタリング

[2496bdb28f] Nobuyoshi Nakada 2020-06-01 09:33:52 UTC

parse.y の引数委譲の記法 (...) のアクションを関数に切り出すリファクタリング

[1583c743d5] Takashi Kokubun 2020-06-13 23:32:29 UTC

標準添付ライブラリ net/ftpプロトコルへのコマンドインジェクションについてのテストが MJIT でタイムアウトしてしまうようで、ひとまず skip するようにしています。

[a451648b21] git 2020-06-13 23:34:13 UTC

version.h の日付更新

[f7906a7e31] Kazuki Tsujimoto 2020-06-14 00:23:43 UTC

parse.y の配列パターンマッチのアクションで push_pktbl() と pop_pktbl() を利用していたのは配列パターンでは不要だったとして削除しています。Hash パターン用の構造みたいですね。

[ddded1157a] Kazuki Tsujimoto 2020-06-14 00:24:36 UTC

パターンマッチの文法に新たに find pattern という配列内の特定の値や特定のクラス、正規表現にマッチする文字列など checkmatch 命令でマッチする要素(=== メソッドでのマッチに相当)が指定の個数並んでるパターンを検索するものを追加しています。かなりリッチな syntax sugar という感じの新記法ですね。 [ruby-core:98131] [Feature #16828]

[97614c5521] Kazuki Tsujimoto 2020-06-14 04:06:42 UTC

parse.y の new_array_pattern() および ddded1157a90d21cb54b9f07de35ab9b4cc472e1 で追加した new_find_pattern() の apinfo および fpinfo の NULL チェックは不要として削っています。

[454e8120db] Kazuhiro NISHIYAMA 2020-06-14 02:15:23 UTC

GitHub Actions の Ubuntu 版の対象 OS バージョンの ubuntu-latest のかわりに ubuntu-20.04 と ubuntu-18.04 を明示的に指定するようにしています。

[997133d595] Takashi Kokubun 2020-06-14 06:45:24 UTC

a3e6f52c17061f012c4e638b3343b57752ed7603 で組み込みメソッドの ruby 実装から使うための __builtin_cstmt!、__builtin_cexpr!、__builtin_cconst!、、__builtin_cinit! などの特殊メソッドが 79292b30884ebcd8be028a7f3c9ccafd7759f2ae で builtin 用 ruby スクリプトを ISeq にする処理を ripper を利用するようにした時に動かなくなってたのを修正しています。

[b22bfdaa9a] Nobuyoshi Nakada 2020-06-14 07:08:33 UTC

997133d5959d73663988814704b2e390a75ea718 の tool/mk_builtin_loader.rb の追加修正。 メソッド引数の parse 結果のうち rest 引数、キーワード引数、rest キーワード引数、ブロック引数などの考慮を追加しています。

[d23917dd85] Nobuyoshi Nakada 2020-06-14 07:09:00 UTC

997133d5959d73663988814704b2e390a75ea718 の tool/mk_builtin_loader.rb の追加修正。 特異メソッド定義のところの collect_params 呼び出し漏れを修正。

ruby-trunk-changes 2020-06-13

今日はドキュメントの修正や ruby-gdb/ruby-lldb といったデバッガ経由で ruby を起動するコマンドのインスールターゲット追加などがありました。

[b212c7c7d1] Jeremy Evans 2020-06-12 16:11:43 UTC

Enumerable#chunk の rdoc 用コメントのサンプルの不具合(というか考慮が不足してる点)を修正しています。 [ruby-core:98765] [Bug #16957]

[90412d7a63] git 2020-06-12 16:13:53 UTC

version.h の日付更新

[eabdad5e2f] Burdette Lamar 2020-06-12 16:32:31 UTC

Array の rdoc 用コメントの サンプルなどの書きなおし。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3216

[1f1b62fb7b] Nobuyoshi Nakada 2020-06-12 23:09:00 UTC

make のターゲットとして install-dbg というのを追加して ruby-gdbruby-lldb というデバッガ経由で ruby を起動するシェルスクリプトのコマンドをインストールするようにしています。

ruby-trunk-changes 2020-06-12

今日は lambda にブロック引数でブロックを渡した時に警告するようにする変更や、freeze された Class/Module の継承先でのクラス変数への代入の不具合修正、 fileutils の install メソッドの不具合修正などがありました。

[2188d6d160] Jeremy Evans 2020-06-11 00:50:35 UTC

Kernel#lambda のブロックとしてブロック引数経由で Proc や Method や Symbol などが渡された時に deprecation warning を表示するようにしています。 lambda にブロック引数で is_lambda? == false な Proc が渡されると lambda なのに is_lambda? じゃない Proc オブジェクトができてしまう、という問題に対して、そもそもブロック引数渡す意味ないので警告対象にしよう、という対処みたいです。 [ruby-core:93482] [Feature #15973]

[eb5ecc2ea8] Burdette Lamar 2020-06-11 15:55:11 UTC

Array の rdoc 用コメントのサンプルのシンプル化や追加など。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3204

[631c01f5ae] git 2020-06-11 15:55:31 UTC

version.h の日付更新

[e100fcbdd1] Alan Wu 2020-06-10 22:44:52 UTC

クラス変数へのアクセスは継承した Class や Module からも可能ですが、所属している Class/Module が freeze されていてもこれら継承先からのアクセスでは代入できてしまっていたのを修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3203

[a6cf2f3d22] Jeremy Evans 2019-10-27 23:03:07 UTC

標準添付ライブラリ set の SortedSet#to_a が内部で使っている配列をそのまま返していたので、破壊的変更をすると SortedSet 自体に変更ができてしまっていたので dup して返すようにしています。 [ruby-core:92578] [Bug #15834]

[c74b044aab] 卜部昌平 2020-06-12 01:23:15 UTC

182ae1407b3f6597cdbf6872f788c1ed3aa22a35 で Array のバッファ共有の実装で元になるオブジェクトの参照を shared_root と名前を徹底するようにいろいろ改名した時に .gdbinit の rp コマンドの実装が追随漏れしてたのを修正。

[1f4db23ac1] 卜部昌平 2020-06-12 01:35:44 UTC

さらに .gdbinit の rp で T_HASH 型オブジェクトの表示で struct RHash::basic.flags へのアクセスの記法が間違っていたのを修正しています。

[e2678781c7] Koichi Sasada 2020-06-12 08:28:58 UTC

過去に 02705b27be207fce57bd0253251f81108c7ed57b でも GC.start を二重にするなど対策してた GC.latest_gc_info のテストでさらに GC.start を追加。さらに GC.latest_gc_info の呼び出しも事前に 1回しておくなど偶然の失敗の対策を強化しています。

[7cddb844e6] Jeremy Evans 2020-03-09 16:42:40 UTC

標準添付ライブラリ fileutils の各種メソッドで verbose 指定時の出力先を $stderr から $stdout に変更しています。なるほど。昔って端末で使うフィルタツールみたいなのを作ることが多かったので、標準出力はツールが本来出力したいもののために使って、警告でもイレギュラーなものは stderr という作法が多かった気がしますが、最近だとコンテナ化されたアプリで stderr に出力されたものは全てエラーメッセージとしてハンドリングされてしまうとかの事情で、確かに作法が変わってきてる感じがありますね。とはいえ結構大きめの仕様変更ではあります。 https://github.com/ruby/fileutils/pull/49 [Bug #4436]

[cc9ca468fe] Nobuyoshi Nakada 2019-10-02 16:39:02 UTC

標準添付ライブラリ filesutils の install メソッドで mode オプションに "X" を含む文字列を渡すとエラーになる不具合を修正。 symbolic_modes_to_i というメソッド内で path という変数(引数)名に File::Stats を入れるように途中で値がすりかわってて、 mode の "X" を処理するパスでのみ path が文字列という前提で書かててたようです。 https://github.com/ruby/fileutils/pull/47

[510df47f5f] Nobuyoshi Nakada 2020-06-12 10:00:27 UTC

7cddb844e6d51f954c6669341b9cc656bd7d3492 の fileutils の verbose メッセージを stderr に出すようにした変更を revert しています。rake のテストが失敗したためということ。やっぱりそれなりに影響大きそう。

ruby-trunk-changes 2020-06-11

今日は標準添付ライブラリの gemspec 更新や Logger のファイルパスの引数に nil を渡せるようにする変更、fileutils のマルチバイト文字を含むファイルパスでの不具合修正などがありました。

[73ca989a81] Nobuyoshi Nakada 2020-06-10 10:59:52 UTC

make spec/bundler で bundler のテストを実行するターゲットで test-bundler-parallel を利用するようにしています。ファイル名を指定する spec/bundler/% のターゲットのほうにマッチしちゃうと rspec での実行になってしまうからそれを防ぐために明示的なターゲットを定義したのかな?

[96d184aa49] Nobuyoshi Nakada 2020-06-10 12:59:30 UTC

73ca989a8175dfdfbc92a31aac7bb6252ee4fe2c の追加で spec/bundler/ のターゲットのコマンドで make test-bundler-parallel を実行するのではなく、test-bundler-parallel への依存関係をつけることで同じ make コマンド内で実施するようにしています。

[573e8d7736] Jeremy Evans 2020-06-10 17:49:28 UTC

Object#instance_variable_set の rdoc 用コメントの注意書きの言葉遣いを丁寧に修正しています(英語のニュアンスの違いよくわからないけど)。 [ruby-core:89594] [Misc #15265] [ruby-core:92144] [Misc #15748]

[aab2a7cfce] git 2020-06-10 17:54:05 UTC

version.h の日付更新

[04fddf3573] Nobuyoshi Nakada 2019-10-01 03:29:48 UTC

ENV.delete にブロックが渡された時に、指定の環境変数がない時にそのブロックを呼び出した結果を返すようにしています。 [ruby-core:95008] [Bug #16173]

[0213f5b08a] Peter Zhu 2020-06-10 14:17:56 UTC

gc.c の rb_raw_obj_info() で Address Sanitizer での誤検出を避けるための asan_unpoison_object() 追加。

[f3e927b0cc] Jeremy Evans 2020-06-10 22:17:54 UTC

proc や Proc.new をブロックなしで呼び出すと、その呼び出し元のメソッドの呼び出しに渡されたブロックを暗黙のうちに使うという挙動は 2.7 から警告が出るようになりましたが、これを実行時エラーになるように変更しています。

[1fb16dbb6e] Nobuyoshi Nakada 2020-06-11 00:49:42 UTC

gc.c の gc_page_sweep() のインデント修正および不要なブロック除去。

[aa8ca03f39] Hiroshi SHIBATA 2020-03-27 02:33:57 UTC

標準添付ライブラリ delegate の version.rb で Delegator クラスを BasicObject を継承するように修正しています。他の箇所の定義と食い違ってたので。

[44581d98bb] Hiroshi SHIBATA 2020-03-26 10:03:31 UTC

標準添付ライブラリ net/imap の gemspec ファイルで要求する ruby バージョンを 2.5 以上に更新しています。

[3b3a9edf48] Hiroshi SHIBATA 2020-03-27 02:01:55 UTC

同じく標準添付ライブラリ net/smtp の gemspec ファイルで required_ruby_version を 2.5 以降に更新しています。

[fdd475386d] Hiroshi SHIBATA 2019-12-19 01:18:52 UTC

拡張ライブラリ io/console の gemspec ファイルで spec.date を svn の置換文字列を使ってセットしていたのをやめています。指定しなくても自動的に rubygems.org が設定してくれるとのこと。

[6742fcf553] John W Higgins 2020-05-21 18:22:18 UTC

標準添付ライブラリ webrickWEBrick::HTTPProxy#perform_proxy_request で Net::HTTP.new する処理を create_net_http というメソッドに切り出すリファクタリング。まだ使いまわされてはいない。再定義で stub するためかな?

[e698bf1a7f] Kazuhiro NISHIYAMA 2020-04-03 08:29:12 UTC

標準添付ライブラリ un.rb で 利用するディレクトリがマルチバイト文字を含むパスだとうまく動かなかったらしいのを修正しています。 [ruby-core:97686] [Bug #16753]

[13baa2b5a5] Hiroshi SHIBATA 2020-03-27 01:01:44 UTC

標準添付ライブラリ matrix の gemspec ファイルで required_ruby_version を 2.5 以降に設定しています。

[f3e12caa08] Lourens Naudé 2020-03-28 16:11:41 UTC

標準添付ライブラリ logger で Logger.new でファイルパスに File::NULL (/dev/null など)が指定された時にインスタンス変数 @logdev には格納せず nil のままにしておくようにしています。なるほどそもそも書き出す必要がないということか。

[ae93ebae67] Lourens Naudé 2020-03-28 16:16:00 UTC

f3e12caa088cc893a54bc2810ff511e4c89b322b に追随して標準添付ライブラリ logger の Logger#reopen で @logdev が nil の場合に対応するため &. 演算子を利用するようにしています。

[c7da0fcb39] Masataka Pocke Kuwabara 2020-03-30 10:39:29 UTC

標準添付ライブラリ logger の rdoc 用コメントに Logger.new の第1引数に nil を渡すともできると追記しています。

[c1d1f92e8a] Masataka Pocke Kuwabara 2020-03-31 11:06:23 UTC

c7da0fcb39b837a253f5e6d2d666637a390301e6 の続きで Logger の rdoc 用コメントのマークアップ修正と File::NULL (と同じパス)を渡した時にも nil と同じ扱いになるということも追記しています。

[a6713a5758] Nobuyoshi Nakada 2020-06-11 04:18:28 UTC

rubyspec の IO#ioctl のテストで不正な引数を指定した時の例外として Errno::ENOTTY を期待していたところを SystemCallError 全般に緩めています。

[59646e8e29] Kazuhiro NISHIYAMA 2020-06-11 07:29:31 UTC

標準添付ライブラリ fileutils で環境変数 LANG=C で実行した時にマルチバイト文字を含むファイル名のファイルをうまく扱えない場合があったのを修正しています。

[2dd61df69f] Kazuhiro NISHIYAMA 2020-06-11 08:12:11 UTC

59646e8e29e58bd6b4d0e622e76072ee47d0ae34 の追加修正。環境が Windows だったらファイルパスの Encoding を UTF-8 固定で扱うようにしています。

[5349506eb4] Nobuyoshi Nakada 2020-06-11 05:49:10 UTC

common.mk の依存関係の再生成。

ruby-trunk-changes 2020-06-10

今日は Module の include/prepend を組み合わせた時の Method#owner の不具合修正などがありました。

[63872c7e31] Hiroshi SHIBATA 2019-11-30 23:02:06 UTC

拡張ライブラリ gdbm のテストで GitHub Actions での失敗の対策のため子プロセス起動時に -I オプションを指定してロードパスを明示するようにしています。

[28f4b5af45] dsisnero 2019-12-03 20:26:35 UTC

拡張ライブラリ dbm の gemspec ファイルに spec.metadata["msys2_mingw_dependencies"] を "gdbm" に設定する法を追加しています。依存する外部ライブラリの指定かな?

[bee63ab97a] Hiroshi SHIBATA 2019-12-05 12:22:19 UTC

拡張ライブラリ fcntl の gemspec ファイルから add_development_dependency の指定を削除。

[31419f46fc] pavel 2020-02-17 17:34:21 UTC

拡張ライブラリ fcntl に定数 Fcntl::F_SETPIPE_SZ と Fcntl::F_GETPIPE_SZ を追加しています(その環境に同名のマクロ定数が定義されていたら)。

[c8cd6b2003] Hiroshi SHIBATA 2020-06-09 12:30:36 UTC

標準添付ライブラリ delegate の gemspec ファイルに ruby2_keywords.gem への runtime_dependency を追加しています。

[101d56ddca] Nobuyoshi Nakada 2020-06-09 12:42:06 UTC

blocking Fiber のテストの assertion に assert_operator を使って失敗時のエラーメッセージ改善。

[cbb9935fc4] Nobuyoshi Nakada 2020-06-09 13:25:46 UTC

Kernel#sleep の戻り値を INT2FIX() で変換していたのを型にあわせて TIMET2NUM() に修正しています。

[7f3efee102] Hiroshi SHIBATA 2020-06-09 13:47:29 UTC

c8cd6b2003b6787630637d93b4d2930c7fa5590edelegate の gemspec ファイルで ruby2_keyword への依存関係を追加していたのをやめ、spec.required_ruby_version に 2.7 以降という指定を追加しています。

[2ba2b32d9e] Aaron Patterson 2020-06-08 23:55:10 UTC

gc.c の cc_table_free() でコールバック関数内で ID は未使用なので rb_id_table_foreach() のかわりに rb_id_table_foreach_values() を利用するようにしています。ここでいう cc_table って call cache table だっけ……。T_MODULE 型のオブジェクトの mark に関するものみたいだからたぶんそうだな。

[6c5cdc88b0] git 2020-06-09 17:45:32 UTC

version.h の日付更新

[b85b866300] Burdette Lamar 2020-06-09 18:57:41 UTC

Array のいくつかのメソッドの rdoc 用コメントの整形や説明の追加など。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3193

[62ce8f96cd] Aaron Patterson 2020-06-09 20:46:29 UTC

02b216e5a70235f42f537e895d6f1afd05d8916a9b8825b6f94696c9659f93f5da9bf02644625f67GC.compact の処理を GC.start のキーワード引数 compact: true で同時に行なえるようにする新機能を revert しています。 sweep と compact 処理を同時に行なうのは安全ではなかったとのこと。

[9491bd89da] Nobuyoshi Nakada 2020-06-09 15:00:39 UTC

MinGW 環境での GitHub Actions のテストで make -j の並列数を e38a2ecffd51a2fe09548b322cb19293c6d024ef で 2倍にする記述が Windowsコマンドプロンプト? だと 2 を先に書かないといけなかたみたいで書き直しています。また test-all では 2倍にするかわりに 1.5倍にしています。

[ad0eccf840] Jeremy Evans 2020-06-09 23:30:55 UTC

Module#instance_method で取り出した Method#owner が Module を include している Module を prepend したクラスのインスタンスで実行すると止まらなくなるという不具合を修正しています。結構前からあったみたいだけどよくみつからずに残ってましたね。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3201 [ruby-core:98691] [Bug #16942]

[41b8866e75] Hiroshi SHIBATA 2020-06-10 00:29:37 UTC

doc/contributors.rdoc を削除しています。メンテされてないからとのこと。GitHub の contributors をみればいいから、とも。

[8bee9e5cd5] Yusuke Endoh 2020-06-10 00:52:54 UTC

doc/contributing.rdoc に BASERUBY が 1.8 以降みたいに記述されてましたが、最近 2.3 以降(一度 2.4 になったけどそれは revert されたような)が必要になってるので記述を修正しています。メンテナンスされているバージョンということなので、公式には今は 2.5 以降ということですね。

[5648976c3c] 卜部昌平 2020-06-10 01:19:48 UTC

4fbe86d0e22e06ecd4f79282fc66ddc40d963d60 でコードサイズ削減のため構造体 struct rb_callcache の初期化に VM_CC_ON_STACK() のかわりに構造体代入を使ってたところで、flags の VM_CALLCACHE_UNMARKABLE の設定が漏れてたので構造体代入後に追加で flags のセットを行うようにしています。コピー元の rb_callcache はオブジェクトになっているものかもしれないので。

[21df4dce53] Nobuyoshi Nakada 2020-06-10 10:42:27 UTC

a4f3e1762aa195969ace000ac0dc8d300dda85cb でテスト系ターゲットの依存関係を program から main に変更してたのを make test-all については revert しています。開発時の時間短縮のため。

[8d4b259408] Burdette Lamar 2020-06-10 11:45:29 UTC

Array の rdoc 用コメントのサンプルで fail のかわりに raise を使うようにするのと、Array#fetch と Array#index の rdoc 用コメントでサンプルの強化。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3202

[b62e9c912d] Benoit Daloze 2020-05-15 16:51:32 UTC

rubygems のテストで MJIT 向けにタイムアウトを長くしているところを MRI 以外の実装(たぶん JRuby を念頭に置いてるんだと思う)でも長くするようにしています。

[998ccb0831] Benoit Daloze 2020-05-15 16:53:10 UTC

b62e9c912d744a1742a41be252855511f0a48032 の再修正。条件の論理式にかっこをつけてわかりやすくしています。