ruby-trunk-changes 2020-06-10

今日は Module の include/prepend を組み合わせた時の Method#owner の不具合修正などがありました。

[63872c7e31] Hiroshi SHIBATA 2019-11-30 23:02:06 UTC

拡張ライブラリ gdbm のテストで GitHub Actions での失敗の対策のため子プロセス起動時に -I オプションを指定してロードパスを明示するようにしています。

[28f4b5af45] dsisnero 2019-12-03 20:26:35 UTC

拡張ライブラリ dbm の gemspec ファイルに spec.metadata["msys2_mingw_dependencies"] を "gdbm" に設定する法を追加しています。依存する外部ライブラリの指定かな?

[bee63ab97a] Hiroshi SHIBATA 2019-12-05 12:22:19 UTC

拡張ライブラリ fcntl の gemspec ファイルから add_development_dependency の指定を削除。

[31419f46fc] pavel 2020-02-17 17:34:21 UTC

拡張ライブラリ fcntl に定数 Fcntl::F_SETPIPE_SZ と Fcntl::F_GETPIPE_SZ を追加しています(その環境に同名のマクロ定数が定義されていたら)。

[c8cd6b2003] Hiroshi SHIBATA 2020-06-09 12:30:36 UTC

標準添付ライブラリ delegate の gemspec ファイルに ruby2_keywords.gem への runtime_dependency を追加しています。

[101d56ddca] Nobuyoshi Nakada 2020-06-09 12:42:06 UTC

blocking Fiber のテストの assertion に assert_operator を使って失敗時のエラーメッセージ改善。

[cbb9935fc4] Nobuyoshi Nakada 2020-06-09 13:25:46 UTC

Kernel#sleep の戻り値を INT2FIX() で変換していたのを型にあわせて TIMET2NUM() に修正しています。

[7f3efee102] Hiroshi SHIBATA 2020-06-09 13:47:29 UTC

c8cd6b2003b6787630637d93b4d2930c7fa5590edelegate の gemspec ファイルで ruby2_keyword への依存関係を追加していたのをやめ、spec.required_ruby_version に 2.7 以降という指定を追加しています。

[2ba2b32d9e] Aaron Patterson 2020-06-08 23:55:10 UTC

gc.c の cc_table_free() でコールバック関数内で ID は未使用なので rb_id_table_foreach() のかわりに rb_id_table_foreach_values() を利用するようにしています。ここでいう cc_table って call cache table だっけ……。T_MODULE 型のオブジェクトの mark に関するものみたいだからたぶんそうだな。

[6c5cdc88b0] git 2020-06-09 17:45:32 UTC

version.h の日付更新

[b85b866300] Burdette Lamar 2020-06-09 18:57:41 UTC

Array のいくつかのメソッドの rdoc 用コメントの整形や説明の追加など。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3193

[62ce8f96cd] Aaron Patterson 2020-06-09 20:46:29 UTC

02b216e5a70235f42f537e895d6f1afd05d8916a9b8825b6f94696c9659f93f5da9bf02644625f67GC.compact の処理を GC.start のキーワード引数 compact: true で同時に行なえるようにする新機能を revert しています。 sweep と compact 処理を同時に行なうのは安全ではなかったとのこと。

[9491bd89da] Nobuyoshi Nakada 2020-06-09 15:00:39 UTC

MinGW 環境での GitHub Actions のテストで make -j の並列数を e38a2ecffd51a2fe09548b322cb19293c6d024ef で 2倍にする記述が Windowsコマンドプロンプト? だと 2 を先に書かないといけなかたみたいで書き直しています。また test-all では 2倍にするかわりに 1.5倍にしています。

[ad0eccf840] Jeremy Evans 2020-06-09 23:30:55 UTC

Module#instance_method で取り出した Method#owner が Module を include している Module を prepend したクラスのインスタンスで実行すると止まらなくなるという不具合を修正しています。結構前からあったみたいだけどよくみつからずに残ってましたね。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3201 [ruby-core:98691] [Bug #16942]

[41b8866e75] Hiroshi SHIBATA 2020-06-10 00:29:37 UTC

doc/contributors.rdoc を削除しています。メンテされてないからとのこと。GitHub の contributors をみればいいから、とも。

[8bee9e5cd5] Yusuke Endoh 2020-06-10 00:52:54 UTC

doc/contributing.rdoc に BASERUBY が 1.8 以降みたいに記述されてましたが、最近 2.3 以降(一度 2.4 になったけどそれは revert されたような)が必要になってるので記述を修正しています。メンテナンスされているバージョンということなので、公式には今は 2.5 以降ということですね。

[5648976c3c] 卜部昌平 2020-06-10 01:19:48 UTC

4fbe86d0e22e06ecd4f79282fc66ddc40d963d60 でコードサイズ削減のため構造体 struct rb_callcache の初期化に VM_CC_ON_STACK() のかわりに構造体代入を使ってたところで、flags の VM_CALLCACHE_UNMARKABLE の設定が漏れてたので構造体代入後に追加で flags のセットを行うようにしています。コピー元の rb_callcache はオブジェクトになっているものかもしれないので。

[21df4dce53] Nobuyoshi Nakada 2020-06-10 10:42:27 UTC

a4f3e1762aa195969ace000ac0dc8d300dda85cb でテスト系ターゲットの依存関係を program から main に変更してたのを make test-all については revert しています。開発時の時間短縮のため。

[8d4b259408] Burdette Lamar 2020-06-10 11:45:29 UTC

Array の rdoc 用コメントのサンプルで fail のかわりに raise を使うようにするのと、Array#fetch と Array#index の rdoc 用コメントでサンプルの強化。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3202

[b62e9c912d] Benoit Daloze 2020-05-15 16:51:32 UTC

rubygems のテストで MJIT 向けにタイムアウトを長くしているところを MRI 以外の実装(たぶん JRuby を念頭に置いてるんだと思う)でも長くするようにしています。

[998ccb0831] Benoit Daloze 2020-05-15 16:53:10 UTC

b62e9c912d744a1742a41be252855511f0a48032 の再修正。条件の論理式にかっこをつけてわかりやすくしています。