ruby-trunk-changes 2020-06-11

今日は標準添付ライブラリの gemspec 更新や Logger のファイルパスの引数に nil を渡せるようにする変更、fileutils のマルチバイト文字を含むファイルパスでの不具合修正などがありました。

[73ca989a81] Nobuyoshi Nakada 2020-06-10 10:59:52 UTC

make spec/bundler で bundler のテストを実行するターゲットで test-bundler-parallel を利用するようにしています。ファイル名を指定する spec/bundler/% のターゲットのほうにマッチしちゃうと rspec での実行になってしまうからそれを防ぐために明示的なターゲットを定義したのかな?

[96d184aa49] Nobuyoshi Nakada 2020-06-10 12:59:30 UTC

73ca989a8175dfdfbc92a31aac7bb6252ee4fe2c の追加で spec/bundler/ のターゲットのコマンドで make test-bundler-parallel を実行するのではなく、test-bundler-parallel への依存関係をつけることで同じ make コマンド内で実施するようにしています。

[573e8d7736] Jeremy Evans 2020-06-10 17:49:28 UTC

Object#instance_variable_set の rdoc 用コメントの注意書きの言葉遣いを丁寧に修正しています(英語のニュアンスの違いよくわからないけど)。 [ruby-core:89594] [Misc #15265] [ruby-core:92144] [Misc #15748]

[aab2a7cfce] git 2020-06-10 17:54:05 UTC

version.h の日付更新

[04fddf3573] Nobuyoshi Nakada 2019-10-01 03:29:48 UTC

ENV.delete にブロックが渡された時に、指定の環境変数がない時にそのブロックを呼び出した結果を返すようにしています。 [ruby-core:95008] [Bug #16173]

[0213f5b08a] Peter Zhu 2020-06-10 14:17:56 UTC

gc.c の rb_raw_obj_info() で Address Sanitizer での誤検出を避けるための asan_unpoison_object() 追加。

[f3e927b0cc] Jeremy Evans 2020-06-10 22:17:54 UTC

proc や Proc.new をブロックなしで呼び出すと、その呼び出し元のメソッドの呼び出しに渡されたブロックを暗黙のうちに使うという挙動は 2.7 から警告が出るようになりましたが、これを実行時エラーになるように変更しています。

[1fb16dbb6e] Nobuyoshi Nakada 2020-06-11 00:49:42 UTC

gc.c の gc_page_sweep() のインデント修正および不要なブロック除去。

[aa8ca03f39] Hiroshi SHIBATA 2020-03-27 02:33:57 UTC

標準添付ライブラリ delegate の version.rb で Delegator クラスを BasicObject を継承するように修正しています。他の箇所の定義と食い違ってたので。

[44581d98bb] Hiroshi SHIBATA 2020-03-26 10:03:31 UTC

標準添付ライブラリ net/imap の gemspec ファイルで要求する ruby バージョンを 2.5 以上に更新しています。

[3b3a9edf48] Hiroshi SHIBATA 2020-03-27 02:01:55 UTC

同じく標準添付ライブラリ net/smtp の gemspec ファイルで required_ruby_version を 2.5 以降に更新しています。

[fdd475386d] Hiroshi SHIBATA 2019-12-19 01:18:52 UTC

拡張ライブラリ io/console の gemspec ファイルで spec.date を svn の置換文字列を使ってセットしていたのをやめています。指定しなくても自動的に rubygems.org が設定してくれるとのこと。

[6742fcf553] John W Higgins 2020-05-21 18:22:18 UTC

標準添付ライブラリ webrickWEBrick::HTTPProxy#perform_proxy_request で Net::HTTP.new する処理を create_net_http というメソッドに切り出すリファクタリング。まだ使いまわされてはいない。再定義で stub するためかな?

[e698bf1a7f] Kazuhiro NISHIYAMA 2020-04-03 08:29:12 UTC

標準添付ライブラリ un.rb で 利用するディレクトリがマルチバイト文字を含むパスだとうまく動かなかったらしいのを修正しています。 [ruby-core:97686] [Bug #16753]

[13baa2b5a5] Hiroshi SHIBATA 2020-03-27 01:01:44 UTC

標準添付ライブラリ matrix の gemspec ファイルで required_ruby_version を 2.5 以降に設定しています。

[f3e12caa08] Lourens Naudé 2020-03-28 16:11:41 UTC

標準添付ライブラリ logger で Logger.new でファイルパスに File::NULL (/dev/null など)が指定された時にインスタンス変数 @logdev には格納せず nil のままにしておくようにしています。なるほどそもそも書き出す必要がないということか。

[ae93ebae67] Lourens Naudé 2020-03-28 16:16:00 UTC

f3e12caa088cc893a54bc2810ff511e4c89b322b に追随して標準添付ライブラリ logger の Logger#reopen で @logdev が nil の場合に対応するため &. 演算子を利用するようにしています。

[c7da0fcb39] Masataka Pocke Kuwabara 2020-03-30 10:39:29 UTC

標準添付ライブラリ logger の rdoc 用コメントに Logger.new の第1引数に nil を渡すともできると追記しています。

[c1d1f92e8a] Masataka Pocke Kuwabara 2020-03-31 11:06:23 UTC

c7da0fcb39b837a253f5e6d2d666637a390301e6 の続きで Logger の rdoc 用コメントのマークアップ修正と File::NULL (と同じパス)を渡した時にも nil と同じ扱いになるということも追記しています。

[a6713a5758] Nobuyoshi Nakada 2020-06-11 04:18:28 UTC

rubyspec の IO#ioctl のテストで不正な引数を指定した時の例外として Errno::ENOTTY を期待していたところを SystemCallError 全般に緩めています。

[59646e8e29] Kazuhiro NISHIYAMA 2020-06-11 07:29:31 UTC

標準添付ライブラリ fileutils で環境変数 LANG=C で実行した時にマルチバイト文字を含むファイル名のファイルをうまく扱えない場合があったのを修正しています。

[2dd61df69f] Kazuhiro NISHIYAMA 2020-06-11 08:12:11 UTC

59646e8e29e58bd6b4d0e622e76072ee47d0ae34 の追加修正。環境が Windows だったらファイルパスの Encoding を UTF-8 固定で扱うようにしています。

[5349506eb4] Nobuyoshi Nakada 2020-06-11 05:49:10 UTC

common.mk の依存関係の再生成。