トラッシュマストラント@演技者。

毎週火曜日の深夜24:58〜(つまり日付では水曜日ですね)にフジ系列でやっている「演技者。」という番組があります。主に舞台演劇で活躍している脚本家、演出家による舞台のような雰囲気の作品をみせてくれます。出演者には必ずジャニーズのタレントが出てくるので所詮ジャニーズ番組かと思ってしまいがちですが、なかなかどうして面白いです。先週からこの番組では4回に分けて「トラッシュマストラント」という作品を放映しています。

先日第2話を観たのですが、無国籍レストラン「トラッシュマストラント」のバイト仲間が織りなすストーリーが実は現在の国際情勢を反映していて、登場人物のそれぞれが国を表しているということにようやく気がつきました。主人公の「ひ(日)のっち」は"大和魂"というプリントのTシャツを着ていて、もう一人の主人公「ヨネ(米)」さんは"I Love N.Y."のTシャツ、彼に付き従う「ヒデ(英)」はユニオンジャック(英国国旗)のシャツを着ています。そのほかにもキャストの名前はどれも国名の日本語表記からきているのが明らかです(あとになって気がついたのですが)。イラクを表すらしいキャストは「ラクミ」とちょっと苦しいですが。あと国連を表すらしい店長が「阿南(アナン)」だったりするのが苦心の程を伺えます。

ただ「キム」という名前の女の子の役どころがどの国を指しているのかよく分からないんですよね。名前からすると韓国かな、と思うのですが演技内容とどうも結びつかない気がするので疑問です。
第2話のあらすじは、オーナーの大事な銅像(ピースマーク)が割れてしまい、そのかけらが行方不明になったところで、ヨネがラクミが持ってるに違いないとヒデ、ヒノッチと共に彼女に迫る(もっともヒノッチはあとからついていってみてるだけでなにもしてないのですが)ところまででした。来週第3回の予告を観ると車座になって椅子に腰掛けた一同が店長も含めて議論しあうという光景がでてきて、国連議会を連想させる構図になっていました。
しつこいほどのメタファーに思わずにやりとさせられる作品ですがこうしてみているとヒノッチ(日本)があまりに情けなくて考えさせられます。個人的には落ち着いて折り目正しいドク(独)に好感がもてるのですが。残り2話も注目したいと思います。