コイル考

いろいろ考えながら観てましたが、最後にとんでもないネタを投下されてすっとびました。イーガン?ここにきてイーガンなの!?

いや、アイデンティティネタはくるだろうと思ってたんですよ。でもわたしが予想していたのは「ノブヒコ兄さんは事故後作られた電脳体だけの疑似人格」とかいう感じで、まさかここまでくるとは……。こうなるとイサコ帰還はちょっと難しくなってきました。もうデンスケがどうこう言っていられる事態ではないですね(ただデンスケの秘められた機能の活躍する場面はありそうですけど)。

今回も前半は若干不完全燃焼を予想させる展開で、軽く期待感を落としておいてこの仕打ち。本気だ、このアニメは本気だ。だいたい普通なら、大黒市であれだけさんざん苦心して開いたり閉じたりした扉が、ちょっと電車に乗って金沢に行けばフツーに開いてるんですもん、非難ゴウゴウものの御都合主義ですよ。しかしもうそういうのはどうでもよくなりました。

それにしても、前半の金沢にはゲート開きっぱなし問題でふと思ったのですが、電脳コイルの時代の子供達は情報機器やネットワークのインフラが発達した時代に育っているわりに、情報の行き渡る範囲がとても狭いですよね。都市伝説の類いなんてせいぜい隣町とか、遠くても別の市(肝試しの時にハラケンが別の市の話をしただけでかなりの情報通扱いだったし)。駅向こうのグループとはもう交流がない状態。メガネの存在自体がせいぜい子供の遊び道具程度の認識しかないみたいなので、思った程ネットワークが活用されていないのかもしれません。あるいはもしかしたら、ネットがコモディティ化して却って身近な手の届く範囲で閉じたコミュニティを形成する傾向があるのか、ネットが公の場として認められつつあって、子供達のアンダーグラウンドな交流は拡がることができなかったのか。ちょっと不思議です。

(追記) 今見返しててひとつ気がついたのですが、イサコを引き止めるミチコが右手になにかをつかんでいる様子があるんですよね。よくよく観てみると、どうもあれってイサコがもっていた兄妹の人形のような……。ということはミチコの正体はもしかして……。あーはやく来週になれ!! てかせっかくでてきたマユミ出番少なすぎ!!