ruby-trunk-changes r30448 - r30456

svn.ruby-lang.org が復活してコミットが再開されたので 3日ぶりに ruby-trunk-changes も更新します。雪の影響だったんでしょうか。山陰の積雪はたいへんだったらしいですからね。

yugui:r30448 2011-01-05 10:13:12 +0900

irbローカライズのために irbスクリプトファイル検索を修正。 [ruby-dev:42922]

svn:r30449 2011-01-05 10:13:14 +0900

version.h の日付更新。

tenderlove:r30450 2011-01-05 12:13:18 +0900

ext/dl と ext/fiddle で Windows 環境を HAVE_WINDOWS_H で判定しているのを _WIN32 で判定するように変更しています。 [ruby-core:33977]

tenderlove:r30451 2011-01-05 13:57:27 +0900

ext/openssl で SSL_shutdown が 0 を返した時にはまだきちんと shutdown できていないので非0を返すまでループしています。リンク先のマニュアルを見るとプロトコルエラーや通信エラー時に -1 が返ってくるそうですがそっちはいいのかなぁ。GC で呼ばれる時はしかたないですが。
参考URL: http://www.openssl.org/docs/ssl/SSL_shutdown.html

knu:r30452 2011-01-05 13:58:57 +0900

Net::HTTP#get で省略可能な第2引数の initheader に渡された Hash オブジェクトに対して破壊的操作をしてしまっていたので Hash#merge でコピーを生成するようにしています。

usa:r30453 2011-01-05 14:06:44 +0900

rdoc が読み込み権限のないファイルに対してエラーを返すテストケースを Windows 環境で skip しています。File.chmod 0 しても Windows ではファイル所有者がファイルを読めなくならないそうです。

tenderlove:r30454 2011-01-05 14:17:18 +0900

r30450、r30451 の ChangeLog のエントリに変更したファイルパスが記述されていなかったので追記。

ryan:r30455 2011-01-05 14:18:48 +0900

Exception#to_s が String オブジェクトを返すことを保証するようにしています。Exception#to_s では Ruby からは見えない('@' で開始しないため)インスタンス変数 message に文字列表現を格納していてそれを to_s で参照するようにしていますが、継承した子例外クラスで message に文字列でないものが格納されていたらそのまま返してしまっていたので、to_s を呼んで必ず文字列が返るようにしています。[ruby-core:34034]
コミットログには Error#to_s とありますが Exception#to_s ですよね。あと ChangeLog のエントリが無いです。

shyouhei:r30456 2011-01-05 14:22:54 +0900

String#match の rdoc から重複していた文を削除しています。
この修正は GitHub で pull request で送信されたものだそうです。
参考URL: https://github.com/shyouhei/ruby/pull/3