ruby-trunk-changes r34877 - r34892

今日は Process.spawn 等の :chdir オプションの処理順序の変更、XMLRPC の修正/リファクタリング、.pc ファイルの名前を configure で指定できるようにする変更などがありました。

nobu:r34877 2012-03-03 06:02:44 +0900

.travis.yml の svn property の設定。

svn:r34879 2012-03-03 06:02:51 +0900

version.h の日付更新。

nobu:r34880 2012-03-03 06:57:16 +0900

ruby-2.0.pc と .pc ファイルにバージョン番号を含めるのですが、ディストリビューションのパッケージにする時にバージョン番号を含めたくないことがあるそうで configure の --ruby-pc オプションで .pc ファイルの prefix を明示的に指定できるようにしています。 [ruby-core:42764] [Bug #6051]

nobu:r34881 2012-03-03 08:03:32 +0900

Cygwin 版のコンパイル時に syck が isdigit(3) の引数に char 型をわたしているために警告が発生しているので、ISDIGIT() マクロ(unsigned char へのキャストを含んでいる)を使ったり unsigned char へのキャストをするようにしたりしています。 なんで両方 ISDIGIT() にしてないんでしょうね。 [ruby-core:43060] [Bug #6108]

tenderlove:r34882 2012-03-03 08:12:32 +0900

XMLRPC::Client にポート番号の指定のない URI が渡された時に scheme によって適切なデフォルトのポート番号を利用するようにしています。

tenderlove:r34883 2012-03-03 08:21:17 +0900

XMLRPC::Client に http, https 以外のプロトコルや不正な URI を渡した時の例外のクラスを RuntimeError から ArgumentError にしています。

tenderlove:r34884 2012-03-03 08:46:17 +0900

XMLRPC::Client で URI を解析するのに独自に正規表現を使っていたのを URI クラスを利用するようにリファクタリングしています。

nobu:r34885 2012-03-03 09:40:48 +0900

新規追加したファイル test/xmlrpc/test_client.rb の svn property 設定。

tenderlove:r34886 2012-03-03 10:10:37 +0900

XMLRPC::Client では Net::HTTP.version_1_2 を読んでいましたが、既に version_1_2 がデフォルトになっているので明示的な呼び出しは削除しています。

tenderlove:r34887 2012-03-03 10:12:24 +0900

もう一箇所 lib/xmlrpc/client.rb の Net::HTTP.version_1_2 の呼び出し箇所を削除。

tadf:r34888 2012-03-03 12:14:27 +0900

拡張ライブラリ date のソースでも issign(), isspace(), isdigit(), isalpha() などで引数に char を渡しているところが cygwinコンパイル時の警告になっているので unsigned char へのキャストを追加しています。 [ruby-dev:45303] [Bug #6109]

tadf:r34889 2012-03-03 12:21:53 +0900

ext/date/date_strftime.c で変数の使い回しをやめて変数を増やしたり宣言位置を利用しているブロック内に移動するなどのリファクタリング

tadf:r34890 2012-03-03 12:22:44 +0900

r34888 の ChangeLogtypo 修正。

tadf:r34891 2012-03-03 12:29:01 +0900

range.c, transcode.c の rdoc の文法の修正。

akr:r34892 2012-03-03 22:53:53 +0900

Process.spawn や system のオプション :chdir で子プロセスを指定のディレクトリに移動させることができるのですが、先に移動してしまうため標準入出力のリダイレクトするファイルパスが相対パスだった時の解決が親プロセスのカレントディレクトリを起点にしなくなってしまっていたため、一番最後にディレクトリの移動をするように処理の順序を変更しています。