今日は末尾再帰最適化時の不具合修正と TracePoint という trace_func みたいな新機能の追加がありました。 今後は set_trace_func から TracePoint へ移行していくのでしょうか。
naruse:r36765 2012-08-22 07:30:43 +0900
lib/net/http/response.rb で未使用のローカル変数の警告が出ていたので変数への代入を削除、また iseq のテストでもコンパイルする文字列が未使用のローカル変数があったので修正。また rubygems のテストで YAML::ENGINE.yamler に psych を指定するようにしています。
naruse:r36766 2012-08-22 07:30:47 +0900
CGI.escapeHTML でシングルクオートのエスケープには ' ではなくて &39 のほうを使うようにしています。1文字短いですね。 [ruby-core:47221] [Bug #6861]
yugui:r36768 2012-08-22 10:12:52 +0900
NativeClient 版で shutdown(2) は宣言はあるけどダミー実装のため configure で非検出とするように調整しています。
yugui:r36769 2012-08-22 10:14:14 +0900
NativeClient 版が require のサーチバスを x86_64 版決め打ちで作っていたのを修正しています。 [ruby-dev:46049] [Bugs #6873]
naruse:r36770 2012-08-22 11:22:03 +0900
r36765 で rubygems のテストで YAML::ENGINE に psych を指定するようにしていましたが lib/rubygems/test_case.rb に移動しています。
shugo:r36771 2012-08-22 11:25:16 +0900
YARV の末尾再帰の最適化オプションを有効にした場合にスタックフレームを pop しすぎて SEGV していた不具合修正のようです。しかし後で再修正されています。 [ruby-dev:46065] [Bug #6901]
shyouhei:r36772 2012-08-22 11:38:55 +0900
Travis CI でビルド/テストする設定で make -j オプションを使って並列ビルドすると失敗するので -j を削っています。
ko1:r36773 2012-08-22 14:12:31 +0900
TracePoint という trace_func を置き換える新しい機能が追加されています。 trace_func との差異は呼び出すイベントを指定できるということと、性能へのインパクトがより小さいということだそうです。ただし Thread ローカルのフックを登録する機能が現状ではないそうです 詳しくはチケットへ [ruby-core:47243] [Feature #6895]
ko1:r36774 2012-08-22 15:28:51 +0900
r36771 の*1再修正しています。 スタックフレームを pop する時の判定ではなくてフレームを積む時に末尾再帰最適化オプションがONの時のフラグの指定のほうを修正しています。 [ruby-dev:46065] [Bug #6901]
nobu:r36775 2012-08-22 15:40:41 +0900
.travis.yml で make の -j オプションを削ったのですがデバッグのためにふたたび -j を指定してさらに V=1 にしてコマンド内容が表示されるようにしています。
ko1:r36776 2012-08-22 15:46:31 +0900
r36774 の ChangeLog のエントリを書き直しています。
nobu:r36779 2012-08-22 16:34:20 +0900
.travis.yml の makeオプションからデバッグ用にさらに -s (--silent, --quiet) を削除しています。
nobu:r36780 2012-08-22 16:57:22 +0900
lib/mkmf.rb のリファクタリングをしています。 ruby のヘッダファイルを格納する ruby_headers という Makefile の変数を導入しています.
nobu:r36781 2012-08-22 17:04:13 +0900
r36780 の ChangeLog のエントリを書き直しています。 どうもただのリファクタリングじゃなかったみたいです。何が修正されたのかはよくわかりません。
tadf:r36782 2012-08-22 19:42:15 +0900
DateTime.parse で秒数に 60 を越える数値を指定した時に 59 秒に丸められてしまう不具合を修正しています。 [ruby-core:47226] [Bug #6885]
tadf:r36783 2012-08-22 19:47:05 +0900
DateTime の rdoc のサンプルコードの typo 修正。 [ruby-core:47266] [Bugs #6902]
*1:コミットログには最後のコミットの修正と書いてありますが