ruby-trunk-changes r36891 - r36900

今日は openssl の FIPS モードの定数化に纏わるテストの再修正などがありました。

emboss:r36891 2012-09-04 07:09:33 +0900

r36884 で openssl で FIPS モードを検出するようにしたところ OpenSSL 1.0.0 より古いバージョンで DSA 署名のダイジェストアルゴリズムRSA を利用できなくてテストがエラーになっていたので修正。 [ruby-core:47405] [Feature #6946]

svn:r36892 2012-09-04 07:09:43 +0900

version.h の日付更新。

emboss:r36893 2012-09-04 07:13:15 +0900

r36891 の ChangeLog エントリにチケット番号を追記。

emboss:r36894 2012-09-04 07:54:12 +0900

openssl のテストで未使用のローカル変数の警告が出ていたところを修正しています。

nobu:r36895 2012-09-04 09:57:31 +0900

拡張ライブラリのファイルたちの行末の空白削除。

nobu:r36896 2012-09-04 09:57:58 +0900

新規追加されたファイルの svn property 設定

nobu:r36897 2012-09-04 10:40:11 +0900

tool/rbinstall.rb で再帰的にインストールする時にシンボリックリンクを辿ってインストールしないようにしています。 シンボリックリンクそのものもコピーしないようにしているようですね。いいのかな。

shyouhei:r36898 2012-09-04 11:35:47 +0900

vm_eval.c の ruby_eval_string_from_file_protect() で struct eval_string_from_file_arg という構造体の初期化子に変数(引数)を含んでいてコンパイラによってはサポートされていないのでメンバ代入する記法に置き換えています。

nobu:r36899 2012-09-04 11:52:44 +0900

thread_pthread.c のいくつかの関数の定義のスタイルの修正。開き大括弧は行頭に置くようにしています。

shirosaki:r36900 2012-09-04 21:45:31 +0900

テスト用のユーティリティ EnvUtil#invoke_ruby で終了時に標準出力/標準エラー出力を読みとっている Thread を先に Thread#kill で殺してから pipe を close してその後 Thread#join で殺した Thread を回収するようにしています。 pipe を close したことで読み取り用の Thread で IOError が発生することがあるのを回避しようとしているようです。一瞬 Thread#kill しても止まる前に close したらやっぱり IOError が発生するんじゃ……と思いましたが、Thread#kill すると Thread の status が "aborting" (内部的には THREAD_TO_KILL)になるので IO 待ちしているスレッドも再度システムコールなどに入る前にその状態をチェックして抜けるから大丈夫、のような気がします。
また PStore のテストが Windows だと遅いそうで、デフォルトの timeout だとエラーになってしまうので 15sec にしています。 [ruby-core:47402] [Bug #6965]