ruby-trunk-changes r36882 - r36890

今日は OpenSSL に FIPS モードを検出する定数が追加されたり、Vector#norm が複素数の要素を含む時の不具合修正が行われたりしました。

svn:r36883 2012-09-03 01:00:12 +0900

version.h の日付更新。

emboss:r36884 2012-09-03 10:14:26 +0900

r36843 で FIPS モードのためにテストの鍵長を大きくしたのですが、OpenSSL_FIPS というマクロを ext/openssl/extconf.rb でチェックして FIPS モードかどうかを OpenSSL::OPENSSL_FIPS という定数で検出可能にしています。これを使って FIPS モードでない時にはテストに使う鍵長を 256bit にして高速に処理できるようにしています。 [ruby-core:47345] [Feature #6946]

emboss:r36885 2012-09-03 10:17:00 +0900

ChangeLog のフォーマット修正。

nobu:r36886 2012-09-03 12:22:22 +0900

ChangeLog、NEWS などの行末の空白除去。

nobu:r36887 2012-09-03 14:49:06 +0900

Vector#magnitude, norm が全要素の二乗和の平方根を計算していたのですが、要素に Complex が含まれていたら結果が Complex になってしまうので、絶対値(abs メソッドの結果)を二乗して和をとるようにしています。 [ruby-dev:46100] [Bug #6966]

nobu:r36888 2012-09-03 18:31:37 +0900

misc/ruby-additional.el というファイルが追加されています。 Emacs 24 で ruby-mode.el で使っていた関数が消えてしまったようで、それを補うために自前の定義を追加しているようです。

nobu:r36889 2012-09-03 21:08:55 +0900

r36775 や r36779 で Travis CI の設定ファイルに並列ビルドのデバッグ用にフラグを削除したりしていたのを元に戻しています。

nobu:r36890 2012-09-03 21:22:44 +0900

rb_float_value() のビット演算にかっこを追加してコンパイラの警告を除去しています。 [ruby-core:47406] [Bug #6971]