ruby-trunk-changes r38897 - r38909

今日は RDoc の修正や Ruby を別のプログラムに埋め込んで使う時でしかも co-routine を使っていた時の不具合修正や mkmf.rb の try_constant の機能拡張などがありました。

drbrain:r38897 2013-01-23 06:43:44 +0900

rubygems のテストで一時ファイルとして固定のパスを利用していたためビルド環境の状態によって失敗することがあったのを mktmpdir を利用して一時ディレクトリを作るようにして回避しています。 [ruby-core:51531] [Bug #7717]

svn:r38898 2013-01-23 06:43:50 +0900

version.h の日付更新。

drbrain:r38899 2013-01-23 10:02:24 +0900

RDoc の rdoc --server でWebサーバとして起動した時に "home" にアクセスできない(パスのことなのかなんのことなのかよくわかりません)不具合や ri 用のキャッシュからドキュメントを生成する時に内容が変化してしまう不具合の修正など。
https://github.com/rdoc/rdoc/issues/170
https://github.com/rdoc/rdoc/issues/171

drbrain:r38901 2013-01-23 10:35:16 +0900

doc/syntax/assignment.rdoc に関数的な(レシーバを省略した)メソッド呼び出しにローカル変数と同名のものがあった時にかっこを省略していたサンプルがあったので修正しています。

drbrain:r38902 2013-01-23 10:41:37 +0900

doc/syntax/assignment.rdoc で左辺値を "left-hand side" とだけ表記していたのを "left-hand side of the assignment" と修正しています。

nobu:r38903 2013-01-23 12:10:25 +0900

r37913, r38419 で追加された doc/global.rdoc および doc/syntax.rdoc の svn property の設定。
最近 svn property の設定が遅延することが多いですね。

nobu:r38904 2013-01-23 12:28:25 +0900

Windows 環境で acp_to_wstr() (mbstr_to_wstr() のラッパの関数マクロで、その中でメモリ確保に失敗したら UNLL を返す)の戻り値をチェックしていなかったところがあったので修正しています。 [ruby-core:51557] [Bug #7721]

ko1:r38905 2013-01-23 13:39:02 +0900

Ruby がプログラムの中に埋め込まれている時に、そのプログラムが co-routine を利用しているとスタックの領域を検出しようとする処理が誤判定するため、メインスレッドのスタックのアドレスを適当に(?)初期化するようにしています。 [Feature #2294] https://bugs.ruby-lang.org/issues/2294#note-18

nobu:r38906 2013-01-23 16:16:16 +0900

mkmf.rb のテストで try_constant という C の定数(sizeof() なども含むようです)を取得するメソッドのテストを追加しています。こんなものもあるのかー。 mkmf.rb も秘境ですね。

nobu:r38907 2013-01-23 16:18:01 +0900

mkmf.rb の try_constant で long や long long の範囲の定数も返せるように変数や printf() のフォーマットの修飾子を対応しています。

nobu:r38908 2013-01-23 16:18:06 +0900

さらに mkmf.rb で unsigned な定数も返せるように符号をみて %d を使うか %u を使うか判定するようにしています。

nobu:r38909 2013-01-23 16:29:15 +0900

win32/win32.c で未初期化の変数があったので初期化を追加しています。 [ruby-core:51579] [Bug #7721]