ruby-trunk-changes r40565 - r40571

今日は標準添付ライブラリ cgiCGI::Util モジュールの導入などがありました。

nobu:r40565 2013-05-03 13:22:20 +0900

r40549 で Windows 版の Process::Status の終了ステータスの判定を改善した修正で、エラーコードとシグナルの対応表に番兵データを入れてループを回していたのを numberof() マクロを使ってサイズを指定してループを回すようにしています。

nobu:r40566 2013-05-03 13:22:24 +0900

同じく r40549 でのエラーコードとシグナルの対応表で STATUS_FLOAT_MULTIPLE_FAULTS と STATUS_FLOAT_MULTIPLE_TRAPS というエラーコードは存在しないことがあるみたいなので #ifdef #endif で括っています。

nobu:r40567 2013-05-03 13:29:18 +0900

include/ruby/win32.h で intptr_t, uintptr_t を定義する時に、その最大値、最小値(uintptr_t は符号なしなので 0 が最小なのでこちらはなし)の定数マクロを同時に定義するようにしています。拡張ライブラリ bigdecimal がこれらの値を必要としているため。

nobu:r40568 2013-05-03 13:35:37 +0900

拡張ライブラリ socket で古い VC でコンパイルできるように socklen_t が未定義だったら #define するようにしています。

nobu:r40569 2013-05-03 13:50:15 +0900

make test-all する時に事前に sudo を呼んでおくようにしています。 dtrace のテストが環境変数 SUDO が定義されていたら sudo を利用してテストするため。

akr:r40570 2013-05-03 14:11:06 +0900

Cygwin 環境で拡張ライブラリ socket の extconf.rb で default_ipv6 のチェックを true にしています。 Cygwin 1.7.1 から IPv6 がサポートされているそうです。

xibbar:r40571 2013-05-03 20:23:23 +0900

標準添付ライブラリ cgicgi/util.rb で定義されている CGI の特異メソッド群を CGI::Util というモジュールのメソッドとして定義して、それを CGI に extend するように変更しています。このため CGI::Util を使いたいところに include したりして escape_html などのメソッドを使えるようにしています。 またこのモジュールでは escapeHTML の alias として h という1文字メソッドを定義しています。 [ruby-dev:47312] [Feature #8354]