ruby-trunk-changes r40984 - r40992

今日は RGenGC の(というより GC::Profiler の?)不具合修正やキーワード引数の仕様の変更などがありました。

ko1:r40984 2013-05-30 00:10:28 +0900

RGENGC の不具合(かどうかちょっと自信がありませんが)の修正。 GC::Profiler のプロファイル取り始めに rest_sweep() を実行して LazySweep を終わらせて mark phase に移行させるようにしています。プロファイル開始時に sweep 途中だと SEGV が発生してとのことです。

svn:r40985 2013-05-30 00:10:33 +0900

version.h の日付更新。

nobu:r40986 2013-05-30 08:57:25 +0900

Rational の inspect と to_s を rb_funcall() によるメソッド呼び出しを行う関数として定義していたのを、その組込みの実装である rb_inspect() と rb_obj_as_string() を直接呼ぶように変更しています。おそらく Object#to_s や inspect を再定義しても Rational には伝播しないということになりますね。 じゃなくて、rb_inspect() や rb_obj_as_string() が元々 to_s メソッドを呼び出す(その上エンコーディングについてのチェックもある)関数だったので代わりに呼ぶようにしたということだそうです。

akr:r40987 2013-05-30 12:57:46 +0900

spawn の rdoc コメントに Process.waitpid で終了を待つサンプルコードを追記しています。

xibbar:r40988 2013-05-30 15:58:15 +0900

標準添付ライブラリ cgicgi/util.rb で提供される機能について rdoc 用コメントに追記しています。

xibbar:r40989 2013-05-30 16:59:21 +0900

NEWS ファイルに標準添付ライブラリ cgicgi/util.rb のクラスメソッドを CGI::Util という Module に切り出した変更について追記しています。おそらく r40571 の変更のぶんですね。

xibbar:r40990 2013-05-30 16:59:27 +0900

r40989 の ChangeLogtypo 修正。

zzak:r40991 2013-05-30 17:55:41 +0900

r40987 での spawn の rdoc の追記のちょっと表現の修正をしています。

mame:r40992 2013-05-30 19:50:41 +0900

キーワード引数と通常引数が両方あった時に、通常引数の最後にハッシュを渡すと、キーワード引数として解釈されてしまって引数不足や不正なキーワード引数としてエラーになってしまうのを修正して、最後のハッシュ引数をキーワード引数として扱うのは、少なくとも通常引数(省略できない引数)よりも多い引数が渡された時だけにするようにしています。一度は仕様だとして reject された変更ですが、通常引数を優先させる仕様のほうが良いだろうということで入りました。 Matz も OK と言っていることですし個人的にもこれで困ることより嬉しいことのほうが多いにちがいないと思うので 2.0.0 にも入れようと思います。 [ruby-core:53199] [Bug #8040]