ruby-trunk-changes r40993 - r41005

今日は rb_ary_new?? とか rb_funcall??() のように番号が増えるだけの残念な命名になっていた関数にちゃんと名前を付けるようにする変更がありました。
今日で RubyKaigi も 2日が完了。自分の発表も終わったのであと1日楽しみます。自分の発表についてはまた後日。

nobu:r40993 2013-05-31 11:58:45 +0900

rb_mod_public(), rb_mod_protected(), rb_mod_private() といった関数からメソッドの可視性の情報を設定する処理の共通の部分を set_visibility() として切り出して、設定する可視性を引数に渡すようにして使い回すリファクタリング
しかし ChangeLog で他の人のエントリを消してしまっています。

svn:r40994 2013-05-31 11:58:50 +0900

version.h の日付更新。

nobu:r40995 2013-05-31 15:18:08 +0900

README.EXT の typo 修正。

zzak:r40996 2013-05-31 16:02:11 +0900

openssl の rdoc コメントでかっこの対応が取れていなかったのを修正。

zzak:r40997 2013-05-31 16:04:33 +0900

object.c と proc.c の rdoc 用コメントで rdoc のタグの call_seq: とアンダースコアになっていたものを call-seq: と修正しています。

nobu:r40998 2013-05-31 16:36:19 +0900

configure.in で RUBY_ALIAS_FUNCTION_TYPE や RUBY_ALIAS_FUNCTION_VOID といった gcc の拡張属性のマクロが利用可能な時に HAVE_ATTRIBUTE_FUNCTION_ALIAS というマクロも定義するようにしています。今のところ使われてはいないようですね。

nobu:r40999 2013-05-31 17:04:56 +0900

rb_ary_new2() とか rb_ary_new3() とか rb_ary_new4() とか残念な感じの名前のつけかただった Array オブジェクト生成の関数群にそれぞれ rb_ary_new_capa(), rb_ary_new_from_args(), rb_ary_new_from_values() といった意味のある名前に変更して、古い名前はマクロとして定義するように変更されています。
この変更はおそらく RubyKaigi2013 での高見龍さんの発表で残念な名前付けについて言及されてしまったので修正したものと思います。会議ドリブン開発ですね。

nobu:r41000 2013-05-31 17:08:42 +0900

README.EXT.ja にも r40999 で追加した rb_ary_new_??? の関数の追記をしています。

nobu:r41001 2013-05-31 17:27:01 +0900

README.EXT の英語の前置詞のニュアンスの違いを修正しています。

nobu:r41002 2013-05-31 17:27:06 +0900

r40999 の rb_str_new?() 族の改名と同じように rb_funcall?? 族も数字だけのバリエーションではなくて意味のある名前にする変更を加えています。古い名前もマクロとして定義して使えるようにしています。

zzak:r41003 2013-05-31 17:58:06 +0900

Kernel#exec の rdoc を編集しています。主に体裁を整えているっぽいです。

akr:r41004 2013-05-31 23:24:31 +0900

bignum.c で SIZEOF_BDIGITS という定数マクロを直接参照していたところをいくつか引数に渡して使うようにしています。 SIZEOF_BDIGITS は整数型のサイズの関係によって変化する定数なので、どこかプラットフォームによってはうまくいっていなかたところがあったのでしょうか。

akr:r41005 2013-05-31 23:57:03 +0900

bignum.c の rb_big2str0() から r41004 で SIZEOF_BDIGITS のかわりに引数で渡すようにしているところで、その引数に渡すべき数値を計算している処理を calc_hbase() として切り出すリファクタリング