ruby-trunk-changes r45789 - r45799

今日は File::Statfs#fstypename の Solaris/AIX/HP-UX 対応や Time.strptime のタイムゾーンの扱いの修正、Math.log の仕様変更などがありました。

akr: r45789 2014-05-02 22:35:47 +0900

Process.clock_gettime の rdoc 用コメントのフラグ説明の対応するプラットフォームに OpenBSD について追記しています。

ngoto: r45790 2014-05-03 00:24:04 +0900

Solaris, AIX, HP-UX で File::Statfs の fstypename として struct statvfs の f_basetype というメンバが利用できるので f_fstypename のかわりにそちらを参照するようにしています。

svn: r45791 2014-05-03 00:24:09 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r45792 2014-05-03 03:43:23 +0900

r45155 の Time のための struct vtm の構造体のサイズ節約のためのパッキングで offset のアンダーフローがおきるようになっていたのを修正しています。

normal: r45793 2014-05-03 04:21:18 +0900

Rational と Complex の生成時に alloca() でスタック上に大きなサイズのメモリ領域を確保しようとするのを ALLOCV_N() におきかえてある程度大きいサイズの時はヒープ上に確保するように修正しています。 [ruby-core:61357] [Bug #9608]

nobu: r45794 2014-05-03 14:28:44 +0900

math.c の Math.log の実装 math_log() に self を渡す引数が抜けていたので追加しています。

nobu: r45795 2014-05-03 14:28:46 +0900

Math.log に負数の第2引数を与えた時に Math::DomainError が発生せず NaN を返してしまうのを修正しています。 また 2つの引数ともに 0 を渡した時に -infinity でなく NaN を返すようにしています。 NEWS ファイルに incompatible changes として追記しているので一応仕様変更という扱いのようです。 [ruby-core:62309] [Bug #9797]

akr: r45796 2014-05-03 20:31:33 +0900

標準添付ライブラリ time.rb の Time.strptime で %s (seconds) が指定されていない時にも %z(offset) を解釈して localtime を呼び出すようにしています。 [ruby-core:62286] [Bug #9794]

akr: r45797 2014-05-03 22:09:07 +0900

r45796 の変更について Time.strptime のテストケースを追加しています。

akr: r45798 2014-05-04 00:23:29 +0900

r45796 の再修正? Time.strptime でやはり :seconds が指定されていた時だけタイムゾーンを解釈するようにして、そのかわり Time._strptime の :offset ではなくて :zone を利用するようにしています。
また標準添付ライブラリ rss で定義している Time.w3cdtf でタイムゾーンの指定があった時に Time#localtime に引数として渡すことでシステムのタイムゾーン以外も指定できるようにしています。

svn: r45799 2014-05-04 00:23:34 +0900

version.h の日付更新。