今日は struct RData での構造体をwrapしたオブジェクトの作成を deprecate にする変更がありました。
拡張ライブラリ作者のかたは struct RTypedData を利用するよう移行を検討してください。
nobu: r47717 2014-09-27 10:28:47 +0900
拡張ライブラリで(組み込みのクラスにも存在しますが)構造体をwrapしたオブジェクトを作成するには T_DATA 型のオブジェクトを利用しますが、実際の内部表現には昔からある struct RData 型と struct RTypedData 型のがあり、型情報 rb_data_type_t を含む RTypedData のほうが推奨されていました。このコミットではテスト用の拡張ライブラリに残っていた struct RData 型のオブジェクトを TypedData に変更し、RData 型の利用を deprecate に宣言しています。拡張ライブラリ作者は要注意ですね。一応 EXPERIMENTAL とマークされているので、影響が大きすぎたら再考されるかもしれませんが…。
svn: r47718 2014-09-27 10:28:58 +0900
version.h の日付更新。
nobu: r47719 2014-09-27 10:30:16 +0900
拡張ライブラリ digest で struct RData 型を利用していたところを TypedData を利用するようにしています。
ktsj: r47720 2014-09-27 10:34:32 +0900
gems/bundled_gems の power_assert のバージョンを 0.1.4 に更新しています。
glass: r47721 2014-09-27 12:13:22 +0900
標準添付ライブラリ uri の URI.parse に文字列か to_str で文字列変換できるオブジェクト以外を渡した時の例外が NoMethodError になっていたのを URI::InvalidURIError を発生させるように修正しています。 [ruby-core:64453] [Bug #10150]
nobu: r47722 2014-09-27 17:17:43 +0900
tool/rbinstall.rb で -i/--install で指定するインストール種別に comm-hdr と arch-hdr を追加して、アーキテクチャ非依存/依存のヘッダをそれぞれ独立して指定できるようにしています。