ruby-trunk-changes r48836 - r48846

今日は tool/make-snapshot や tool/vcs.rb の変更の他、ObjectSpace.memsize_of に struct RVALUE のサイズも追加して返されるようになる変更がありました。

nobu: r48836 2014-12-15 10:02:32 +0900

tool/make-snapshot の未初期化グローバル変数の参照の警告除去。

nobu: r48837 2014-12-15 10:02:41 +0900

tool/vcs.rb で svn や git などのコマンドラインツールを呼び出して出力を取り込むのに `cmd` ではなくて popen を使って、さらにあらかじめ引数を分割して配列で渡すことで shell を中継させないようにしています。

svn: r48838 2014-12-15 10:02:45 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r48839 2014-12-15 10:02:46 +0900

tool/vcs.rb の VCS#get_revisions と VCS::SVN.get_revisions で引数の path に to_path で変換できるオブジェクト(Pathname など)も受け付けるようにしています。

nobu: r48840 2014-12-15 10:02:52 +0900

tool/make-snapshot から tool/vcs.rb に svn 操作部分を切り出しているようです。 リリース時に vcs.rb も必要になりますな。

nobu: r48841 2014-12-15 10:28:58 +0900

make dist で tool/make-snapshot に -srcdir オプションを渡してローカルの working copy を指定できるようにしています。

nobu: r48842 2014-12-15 10:30:30 +0900

tool/make-snapshot で -srcdir 指定時にダウンロードしてある config.guess, config.sub や bundled gems のパッケージファイルなどをコピーして再度ダウンロードしないですむようにしています。

naruse: r48843 2014-12-15 15:02:58 +0900

tool/vcs.rb の VCS::SVN#url での svn info --xml の解析が間違っていたのを修正しています。

naruse: r48844 2014-12-15 15:17:58 +0900

Kernel#sprintf のテストで %a での Float の丸めのテストが x86 に依存していたのでコメントアウトしているとのこと。 [ruby-dev:42551]

nobu: r48845 2014-12-15 16:19:25 +0900

ダミーエンコーディング(UTF16 や UTF32 のような、エンディアンの指定のないやつ)の文字列が acsii_only? が偽になるようにしています。 チケットでは Symbol が作れないってなっていますが根本原因は ascii_only? の誤判定だったようです。 [ruby-core:66835] [Bug #10598]

ko1: r48846 2014-12-15 17:54:07 +0900

拡張ライブラリ objspace の ObjectSpace.memsize_of が返すメモリ使用量に sizeof(RVALUE) を追加しています。つまり slot 占めているサイズも加味して返すということですね。即値は 0 のまま(struct RVALUE の slot を消費しないので)ですね。 [ruby-core:57666] [Bug #8984]