ruby-trunk-changes r49757 - r49760

今日は Complex のかけ算で符号を保存する修正などがありました。

nobu: r49757 2015-02-26 02:05:26 +0900

Complex#* で乗算の時にどちらかが 0 でももう一方の符号情報を保持したままかけ算を行う safe_mul() を定義してこれを利用するようにしています。同じ 0.0 でも Float には +0.0 と -0.0 があるんですよね。

nobu: r49758 2015-02-26 02:19:57 +0900

make test-rubyspec で rubyspec を実行する時に fake.rb を読み込ませるようにしています。 また fake.rb で ENV["RUBYOPT"] に自分自身を require させる -r#{__FILE__} を追加して子プロセスにも fake.rb をロードさせるようにしています。 また tool/fake.rb で rubyarchhdrdir を設定するようにしています。rubyspec で拡張ライブラリのビルドが必要だったんですかね。

nobu: r49759 2015-02-26 09:48:10 +0900

configure での dtrace コマンドの動作チェックで生成されたソースファイルをビルドしてみてヘッダが利用可能かまでみるようにしています。

nobu: r49760 2015-02-26 17:01:54 +0900

tool/runruby.rb でプロセスの起動時に共有ライブラリをロードする環境変数 LD_PRELOAD を Linux では利用するようにしていましたが、OS X でも DYLD_INSERT_LIBRARIES という環境変数名で同様のことができるので両方に対応しています。