ruby-trunk-changes r50432 - r50439

今日は標準添付ライブラリの io/wait 利用の変更や io/console のビルドの修正などがありました。

normal: r50432 2015-05-07 05:30:43 +0900

標準添付ライブラリ socket, drb, webrick, resolv などで IO.select のかわりに 拡張ライブラリ io/wait の IO#wait_readable や IO#read_writable を利用するように書き代えています。拡張ライブラリに依存するようになることで webrick あたりテストで miniruby で実行できなくなったりしそうな気も…、と思ったのですがテストは通ってるようなので問題なさげですね。テストを実行するのは make runruby 経由だから大丈夫か。ppoll(2) が利用できる環境でのパフォーマンス改善のためだそうです。 [ruby-core:35572] [ruby-core:68943] [Feature #11081]

svn: r50433 2015-05-07 05:33:46 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r50434 2015-05-07 06:54:07 +0900

拡張ライブラリ io/console の Windows 版で win32_vk.h の checksum を利用して更新を検出して変更があった時だけ再生成するようにしています。 生成に gperf が必要なので常に生成しないようにしているのだと思います。

nobu: r50435 2015-05-07 07:46:52 +0900

test/excludes/ にファイルを追加して test_redefinition_memory_leak と test_xxxx_stack_size を除外するようにしています。 too expensive なためとのこと。

naruse: r50436 2015-05-07 11:39:59 +0900

Makefile.in に make rbconfig.rb というターゲットを追加しています。 $(RBCONFIG) を生成します。

nobu: r50437 2015-05-07 15:35:40 +0900

拡張ライブラリ io/console の Windows 版の win32_vk.h 絡みの再修正です。 win32_vk.h を win32_vk.inc に改名しています。よくわかってませんが、拡張子が .h だと mkmf.rb の HDRS 定数に含まれてしまい常に再生成されてしまっていたようです。

nobu: r50438 2015-05-07 16:09:43 +0900

さらに拡張ライブラリ io/console の win32_vk の更新チェックのための tool/checksum.rb の修正。生成対象の .inc ファイルがまだ存在しない場合に対応するようにしています。

sho-h: r50439 2015-05-07 22:28:03 +0900

Binding#local_variable_set の rdoc 用コメントのサンプルコードの修正。 Binding オブジェクトを代入するローカル変数が b だったのに例に b というローカル変数が含まれていて記述の通りの結果にならなくなっていたので Binding オブジェクトは bind という変数に代入するようにしています。