ruby-trunk-changes r53418 - r53434

今日は Solaris でのビルドエラー修正、rubygems の利用する OpenSSL の定数が存在しない時の不具合修正などがありました。

nobu: r53418 2016-01-03 23:19:09 +0900

make の aclocal.m4 の依存関係に configure.in が含まれていたのを削っています。 autoconf などがない時にビルドできないのを防ぐためかなと思われます。

nobu: r53419 2016-01-03 23:55:25 +0900

rubygems で openssl の定数名の参照前に defined? でチェックしているところで参照している定数の親の名前空間までだけチェックしているので、参照している定数名全体でチェックするように修正しています。configure に --with-static-linked-ext を渡した時にビルドエラーになるのを修正しているようです。 [ruby-core:72674] [Bug #11940]

nobu: r53420 2016-01-04 00:03:49 +0900

make help の出力に make up の説明を追記しています。 autogenerated files を更新するっていうのも含まれているんですね。

svn: r53421 2016-01-04 00:03:50 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r53422 2016-01-04 00:24:10 +0900

doc/contributing.rdoc に make up や make check, make love などのターゲットについて追記しています。

yui-knk: r53423 2016-01-04 08:14:43 +0900

r52931 で case 文の最適化命令に true, false, nil も対応させた時に fall through のコメントを付ける位置がそのままだったので上に追加した case 節のところにコメントを移動させています。

hsbt: r53424 2016-01-04 10:14:45 +0900

環境変数 COVERAGE がセットされていて make test-all の coverage が取得中には拡張ライブラリ coverage のテストを走らせるとうまく動かないのでテストクラス毎定義をスキップするように条件分岐を追加しています。

nobu: r53425 2016-01-04 10:46:36 +0900

r53411 で追加された余分な ChangeLog エントリを削除しています。

nobu: r53426 2016-01-04 10:50:06 +0900

r53406 の ChangeLog エントリの英文法修正。

ngoto: r53427 2016-01-04 12:12:44 +0900

r53314 あたりの RUBY_BUILD_VERSION_STR_3() マクロの展開が Solaris の古い fcc (Fujitsu C Compiler) でうまくいかないらしく、RUBY_BUILD_VERSION_STR_2() を呼び出しているところを1段展開して STRINGIZE() を直接呼ぶように変更しています。 [ruby-dev:49468] [Bug #11944]

sho-h: r53428 2016-01-04 15:38:26 +0900

r52691 で Queue#close の exception 引数を削除したのに対応して rdoc 用コメントの call-seq も修正しています。

sho-h: r53429 2016-01-04 16:08:05 +0900

Module#deprecate_constant の rdoc 用コメントを追加しています。

nobu: r53430 2016-01-04 16:16:09 +0900

ripper や rbconfig/sizeof と同様に自動生成する拡張ライブラリ用のソースファイルに ext/socket/constdefs.c を追加して common.mk に ext/socket で make する規則を追加しています。 platform independent とありますが環境毎にヘッダで定義されている定数を Ruby の定数として参照しているので、ビルドする時に決まるのじゃないのかなぁ。まあ make up 用だとすれば開発者が実行するものだと思うのでそれで良いのかも。

naruse: r53431 2016-01-04 16:23:25 +0900

r53411 の parse.y の修正を revert しています。 RubyCI の Solaris での失敗の調査のために一時的に revert してみているそうです。 http://rubyci.s3.amazonaws.com/unstable11s/ruby-trunk/log/20151225T162507Z.diff.html.gz

nobu: r53432 2016-01-04 16:27:02 +0900

r53430 で追加した ext/socket/constdefs.c の規則で sed の引数の "^" が nmake でエスケープとして解釈されるのを防ぐためシングルクオートをダブルクオートに変更しています。

nobu: r53433 2016-01-04 16:47:44 +0900

OpenStruct のテストで singleton_methods の結果の順序に依存した assertion があったので sort してから比較するように修正しています。

naruse: r53434 2016-01-04 16:59:55 +0900

RubyCI の調査のため r53411 を revert していた r53431 を revert して元に戻しています。直接関係なかったみたいですね。