ruby-trunk-changes r56352 - r56366

標準添付ライブラリ uri で対応するエンコーディングの追加や SyntaxError にバックトレースがセットされていない不具合の修正などがありました。

nobu: r56352 2016-10-06 09:19:23 +0900

io.c の fptr_finalize() で err に errno が入っているかどうかのチェックに T_FIXNUM と T_BIGNUM が使われていたので RB_INTEGER_TYPE_P() マクロを利用するようにリファクタリングしています。

svn: r56353 2016-10-06 09:19:24 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r56354 2016-10-06 10:30:29 +0900

thread.c の update_coverage() で行毎の実行回数を格納する配列オブジェクトの該当する要素に Fixnum でないものが入っていた時に無視するようにしています。

hsbt: r56355 2016-10-06 10:53:17 +0900

Enumerable#reduce と Enumerable#inject の rdoc 用コメントに、これらは alias なのでどっちを呼んでもパフォーマンスに違いはないことを追記しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1400

nobu: r56356 2016-10-06 11:01:51 +0900

標準添付ライブラリ uriエンコーディング名の Ruby 上での名前とのマッピング用の定数 URI::WEB_ENCODINGS_ に koi8-ru と ms932 というエンコーディングを追加しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1430

nobu: r56357 2016-10-06 11:04:28 +0900

r56356 で更新した URI::WEB_ENCODINGS_ 定数を生成するためのコマンドをコメントに 1行で書いていたのを改行して書いています。また Hash リテラルの最後の要素の後にカンマを置くようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1430

hsbt: r56358 2016-10-06 11:38:18 +0900

拡張ライブラリ readline の extconf.rb で Readline や libedit がみつけられなかった時の例外メッセージの英語を修正。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1453

nobu: r56359 2016-10-06 12:53:34 +0900

IO#gets のテストで引数で指定した delimiter 毎の挙動のテストを別々のテストメソッドに分離しています。

marcandre: r56360 2016-10-06 13:35:26 +0900

Enumerable#reject, #slice_before, #slice_when の rdoc 用コメントの markup の追加や記述追加。

nobu: r56361 2016-10-06 14:46:55 +0900

tool/bisect.sh で最初に make srcs で自動生成するソースファイル類を生成するようにするのと、コマンドがエラーになった時に途中で止まるようにするなどエラーハンドリングを強化しています。

nobu: r56362 2016-10-06 15:53:22 +0900

require や load で読み込んだスクリプトを parse する時に main script として扱わないようにしています。同時に追加されてるテストですがこの変更がなくてもこれは通る("'" だけのスクリプトを load すると unterminated string meets end of file という SyntaxError が発生する)のですが in_main ってどう効くんだろう。 struct parser_params::error_buffer が Qnil になるので、yycompile0() で SyntaxError が errinfo にセットされなくなる? rb_syntax_error_append() での分岐が変わって、例外メッセージの作りかたが違うのか。

nobu: r56363 2016-10-06 17:29:46 +0900

r56362 の再修正。 parser が発生させる SyntaxError 例外にバックトレースをセットするようにしています。 r56362 もこの修正に関連した修正だったのかも。 [ruby-core:77491] [Bug #12811]

kazu: r56364 2016-10-06 21:15:00 +0900

tool/bisect.sh で対応していないサブコマンドが渡された時に使われてない変数を参照していたのを修正しています。

nagachika: r56365 2016-10-07 02:09:03 +0900

r56363 の ChangeLog エントリの typo 修正。

svn: r56366 2016-10-07 02:09:04 +0900

version.h の日付更新。