今日は文字コード変換関係のビルドプロセスの修正や Module#prepend とメソッド可視性の変更に関する不具合修正などがありました。
nobu: r56512 2016-10-28 23:18:50 +0900
tool/transcode-tblgen.rb で --output オプションが指定されていない時に OUTPUT_PREFIX に格納する空文字列のリテラルを dup するようにしています。このファイルには frozen-string-literal: true の magic comment がついているのでそのままだと freeze された文字列が入ってしまうため。
nobu: r56513 2016-10-28 23:18:52 +0900
enc/trans/single_byte.trans というファイル(文字コード変換用のものですがよくわからず)の transcode_tblgen_singlebyte で transcode_tblgen メソッドの戻り値を文字列に埋め込んで返すようにしていましたが、呼び元でこの戻り値は使っていないので捨てるようにしています。
nobu: r56514 2016-10-28 23:22:34 +0900
enc/depend で trans ファイル内の require の中身を抽出しているところで require がなかったら transcode_tblgen_xxx の引数を抽出するようにしています。 enc/trans/single_byte.trans の対応みたいですね。
nobu: r56515 2016-10-28 23:25:57 +0900
r56514 の enc/depend の変更で、抽出した Encoding 名を downcase しておくように修正しています。
nobu: r56516 2016-10-29 00:14:32 +0900
enc/trans/window-1255-tbl.rb の 0xCA の変換ルールを追加しています。 [ruby-dev:49850] [Feature #12877]
nobu: r56517 2016-10-29 00:28:54 +0900
r56484 で test/unit で並列テスト実行時に idle の worker の status 表示をするようにしたのに対応して実行中のテストのかわりにファイル名を表示するようにしています。
svn: r56518 2016-10-29 00:28:55 +0900
version.h の日付更新。
nobu: r56520 2016-10-29 09:39:16 +0900
Module#prepend で空の Module を挿入して initialize を public にすると new メソッドでメソッド探索時に無限ループに陥る不具合を修正しています。 RCLASS_ORIGIN() の利用漏れですね。 [ruby-core:77784] [Bug #12876]
nobu: r56521 2016-10-29 10:09:40 +0900
r56315 で flip-flop 演算子の命令列へのコンパイルを変更した時に [BUG] が発生するようになっていたので、真偽値を返すように修正しています。
nobu: r56522 2016-10-29 19:59:39 +0900
条件式のなかで ! を文字列リテラルに適用すると "string literal in condition" という警告が表示されるという不具合を修正しています。 [ruby-core:77801] [Bug #12881]