ruby-trunk-changes r59047 - r59052

今日は bundled gems のバージョン更新や valgrind 化での実行時の不具合修正などがありました。

normal: r59047 2017-06-09 05:58:03 +0900

tool/runruby.rb で環境変数 RUBY_THREAD_MACHINE_STACK_SIZE と RUBY_FIBER_MACHINE_STACK_SIZE に 1 を指定して最小サイズで実行するようにしています。テストを最小のスタックサイズで実行させてマシンスタックを大量に消費している関数がないかチェックするためだそうです。ふーむ再帰が深くて消費量が増えるテストもありそうですけどね(GC の mark の参照がなくなる状態を起こすためのハックを使ってるところとか)。 [ruby-core:81597] [Feature #13637]

svn: r59048 2017-06-09 05:58:04 +0900

version.h の日付更新。

a_matsuda: r59049 2017-06-09 10:31:36 +0900

lib/rdoc/i18n.rb のコメントの typo 修正。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1643

hsbt: r59050 2017-06-09 12:20:03 +0900

gems/bundled_gems で did_youu_mean を 1.1.2, minitest を 5.10.2, xmlrpc を 0.3.0 に更新しています。

nobu: r59051 2017-06-09 17:30:24 +0900

r59046 で Signal.trap でハンドラ登録に失敗した時に rb_bug() で異常終了させないようにしましたが、perror() でエラーメッセージを出力するようにしています。

nobu: r59052 2017-06-09 22:02:13 +0900

r59046 および r59051 の install_sighandler() のエラー処理をまとめて INSTALL_SIGHANDLER() というマクロを定義して使いまわすようにしています。また reserved signal でなかった時に ruby_enable_coredump に 1 を代入して SIGBUS, SIGILL, SIGSEGV などのシグナルのハンドラについて install_sighandler() を呼び出さないようにしています。 macOS での valgrind での障害を回避するためだそうです。