ruby-trunk-changes r59076 - r59081

今日は拡張ライブラリ openssl の mswin でのビルド不具合修正を含むバージョン更新などがありました。

ko1: r59076 2017-06-14 11:26:18 +0900

OPT_CALL_CFUNC_WITHOUT_FRAME というマクロが真に定義されていた時の最適化のコードを削除しています。誰も使ってないから、とのこと。

svn: r59077 2017-06-14 11:26:19 +0900

version.h の日付更新。

ko1: r59078 2017-06-14 13:27:14 +0900

r59071 で導入したマクロ BADINSN_ERROR で xfree() に未初期化のポインタを渡してたので r59074 で初期化と NULL チェックを追加していましたが、xfree() は中で NULL チェックしているのと、BADINSN_ERROR で型の異なる式を条件演算子の真と偽の項に使うと Solarisコンパイラでエラーになるそうで NULL チェックをやめています。 [ruby-core:81668], [Bug #13658]

nobu: r59079 2017-06-14 14:10:30 +0900

iseq_set_sequence で BADINSN_ERROR マクロを使っていたところを直接 COMPILE_ERROR を呼び出すようにして、iseq_set_sequence() では冗長な初期化を削っています。

nobu: r59080 2017-06-14 15:03:55 +0900

Method#super_method で Module#prepend で Module を差し込んでいた時に関係ないメソッドでも Method#owner が異なる Module を返す不具合を修正しています。 [ruby-core:81666] [Bug #13656]

rhe: r59081 2017-06-14 18:49:09 +0900

拡張ライブラリ openssl を upstream の v2.0.4 からマージしています。LibreSSL での Windows (mswin) でのビルドの不具合修正などが含まれています。 [Bug #11033]