ruby-trunk-changes r59733 - r59740

今日は openssl の更新や拡張ライブラリ coverage の内部表現の変更などがありました。

rhe: r59733 2017-09-03 21:35:25 +0900

r58390 で VM の命令の実装を inline 関数に分割した時に opt_regexpmatch2 命令の receiver と引数のオブジェクトが反対に扱われていた不具合を修正しています。

rhe: r59734 2017-09-03 21:35:27 +0900

拡張ライブラリ openssl を upstream から v2.1.0.beta1 をマージしています。不具合修正やビルドエラー対応、デバッグ用の機能追加などたくさんの変更が含まれています。 差分は https://github.com/ruby/openssl/compare/v2.0.5...v2.1.0.beta1

svn: r59735 2017-09-03 21:35:29 +0900

r59734 の新規追加ファイルの svn property 設定。

nobu: r59736 2017-09-03 22:21:07 +0900

rb_str_enumerate_???() 系の関数で引数に wantarray というフラグを渡していたのを、VALUE 型で配列オブジェクトまたは Qfalse(=0)を渡してそれで判定するようにしています。 かわりに呼び元の WANTARRAY() マクロで配列オブジェクトを確保するようにしています。

rhe: r59737 2017-09-03 22:31:34 +0900

r59734 で追加削除のあったファイルを ext/.document に反映させています。

mame: r59738 2017-09-03 23:26:06 +0900

拡張ライブラリ coverage で情報をファイル毎に行番号に対応する実行回数の配列を持っていたのを、さらに1段ネストさせて行ごと、分岐ごと、メソッドごと(未実装なので具体的にどういう感じなのかわかりませんが)と分けるようにしています。 coverage に機能拡張が予定されているみたいですね。

kazu: r59739 2017-09-04 21:15:06 +0900

gc.c の gc_verify_internal_consistency() で異常終了時のメッセージの typo 修正。 [ruby-core:82638] [Bug #13862]

svn: r59740 2017-09-04 21:15:07 +0900

version.h の日付更新。