ruby-trunk-changes r60906 - r60911

今日は主に拡張ライブラリ openssl の更新がありました。

rhe: r60906 2017-11-25 23:12:07 +0900

r60310 での OpenSSL::SSL::SSLContext#min_version=, #max_version= で Symbol を受け付けるようにする変更の一部分を revert しています。METHODS_MAP を参照して解決する必要はない? 指定する Symbol は :TLSv1_2 -> :TLS1_2 のように少し変化しています。 [ruby-core:83491]

rhe: r60907 2017-11-25 23:12:08 +0900

拡張ライブラリ openssl に upstream から v2.1.0.beta2 をマージしています。 変更履歴はこちら。 https://github.com/ruby/openssl/compare/e72d960db262...v2.1.0.beta2
OpenSSL::X509::Certificate などのクラスの比較演算子の定義導入やビルドエラー修正、OpenSSL::SSL::SSLContext#add_certificate などの機能追加のほか LibreSSL 2.4 のサポート停止などがあるそうです。

nobu: r60908 2017-11-26 10:36:33 +0900

include/ruby/util.h に定義されてた my_getcwd() というマクロを削除しています。単に ruby_getcwd() に展開されるだけなので直接 ruby_getcwd() を呼ぶようにしています。

svn: r60909 2017-11-26 10:36:34 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r60910 2017-11-26 11:11:24 +0900

test/lib/leakchecker.rb で MiniTest::Unit.output に set_encoding でエンコードの変換を行わずに出力するように指定を追加しています。

rhe: r60911 2017-11-26 19:33:32 +0900

r60907 で追加した openssl のテストで assert_raise_with_message が Encoding.default_internal を変更するため複数の Thread で利用するとエンコーディング変換でエラーが発生することがあるため、Thread 内で使わずに join して取り出した結果を使ってメインスレッドで assert_raise_with_message を呼ぶようにしています。