ruby-trunk-changes r61057 - r61071

今日も主の NODE の位置情報の修正がありました。

nobu: r61057 2017-12-06 21:36:37 +0900

Integer#pow のメソッドの rb_define_method() 呼び出しに関数の定義されているファイル(bignum.c)を指すコメントを追加しています。 rdoc 用とのこと。 [ruby-core:76084] [Feature #12508] [Feature #11003]

kazu: r61058 2017-12-07 00:02:31 +0900

Integer#pow の rdoc 用コメントの 1引数の時の引数は integer 限定ではないので integer -> numeric に修正しています。

svn: r61059 2017-12-07 00:02:32 +0900

version.h の日付更新。

normal: r61060 2017-12-07 06:51:10 +0900

cont.c のコメントで rb_thread_t::ec が埋め込み構造体ではなくてポインタになったのに追随して表記を変更しています。

mame: r61061 2017-12-07 07:43:54 +0900

r61041 の clang 向け対策のコメントで 4.0.1 と 4.0.0 で SEGV したというのは 4.0.1 と 5.0.0 の間違いだったみたいで修正されています。

shugo: r61062 2017-12-07 08:56:04 +0900

標準添付ライブラリ net/ftp で Net::FTP.new して read_timeout= を設定しているところがまだあったので、不要なところでは削っています。

yui-knk: r61063 2017-12-07 11:25:37 +0900

バッククオートでコマンドを実行する `cmd` の記法で生成される NODE_STR や NODE_DSTR の位置情報が設定されていなかったので、クオート全体を含めるように修正しています。

yui-knk: r61064 2017-12-07 11:36:51 +0900

正規表現リテラルで生成される NODE_LIT や NODE_DREGX も位置情報を設定するようにしています。

yui-knk: r61065 2017-12-07 11:48:38 +0900

クオートつきの :"sym" のような Symbol リテラルで生成される NODE_LIT の位置情報も、: から末尾のクオート記号までの範囲を指すように修正されています。

yui-knk: r61066 2017-12-07 12:00:36 +0900

Hash リテラルの中の { key: value } のような記法の時の、各要素のキーの部分(: の前まで)について生成される NODE_LIT の位置情報が value のほうまで含まれていたので ":" までの範囲になるように修正しています。

nobu: r61067 2017-12-07 13:03:44 +0900

r61005 の Windows での ReFS のサポートで追加した GetFileInformationByHandleEx() でエラーが発生したら GetFileInformationByHandle() という古い? API に fallback するように修正しています。対象がネットワーク越しのドライブだとうまく動かなかったようです。

nobu: r61068 2017-12-07 13:12:42 +0900

r61066 の YYLTYPE の変数の初期化子の書きかたが古いコンパイラでは動かないものだったので、メンバー毎に代入する記法に修正しています。

nobu: r61069 2017-12-07 13:42:16 +0900

r61067 の追加修正。 GetFileInformationByHandleEx() は Windows 8 以降では常に使えるはずというコメントがありましたが、ダメなケースがあった(ので fallback した)のでこのコメントを削除しています。

yui-knk: r61070 2017-12-07 15:38:49 +0900

parse.y の make_array() という NODE_ARRAY を生成するマクロで、第1引数が NULL でない時に nd_set_loc() の呼び出しを追加して NODE_ARRAY の範囲情報を設定するようにしています。内部的に使われているけど配列リテラルの時にも範囲に [] の記号も含めるようにしているようです。

hsbt: r61071 2017-12-07 17:08:56 +0900

r60970 の標準添付ライブラリ uriURI::Generic#to_s で scheme が file と postgres の時に "://" をつけるようにした変更で bundler のテストに影響があったみたいで、spec/bundler の spec ファイル群の "file://" で Gemfile.lock のリポジトリの指定を書いてたところに、localhost を追記するようにしています。 "file://" の時ってドメイン(localhost)があってもいいんだ。